みちのくのブログ

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ベガルタ仙台が18試合ぶりの勝利 長沢が古巣へ恩返しのハットトリック 偶然にも17年前の再現と言うご縁

J1第27節 ガンバ大阪0-4ベガルタ仙台

 

J2に始めて降格した2003年以来となる17試合の勝ちなしな上に、経営面で債務超過、そして道渕のDVで3重苦と言うかつて無い危機。そんな中で、12試合負けなしのガンバ大阪相手に長沢のハットトリックなど4得点で完封勝利と言う今年1番の勝利で18試合ぶりの勝利を飾った。

 

ちなみに中2日で5人スタメンを入れ替えたG大阪は13試合ぶりの複数失点で、2003年の時に仙台が20試合ぶりの勝利の相手も偶然にもG大阪であったが会場は万博記念ではなく何故か金沢(佐藤寿人が決勝ゴール)だったから17年越しの大阪・吹田での勝利が何ともご縁があったと言うことだろう。

 

勝てない責任を感じていた長沢が枠内シュート3本を全て決めるところが素晴らしく、先制点は得意のワンタッチ、2、3点目はコーナーから頭と佐々木のクロスに頭と決定力の高さを見せつけ古巣への恩返しを果たした。ベンチ入りにGK2人や今回のように1人少ないと松下(2回目)らが相変わらずけが人が多く満身創痍の中でセンターバックの平岡やアンカーの椎橋の奮闘もあり完封勝利で答えた。

 

湘南、神戸、G大阪と3勝とも全てアウエーでの勝利なので実力があることを証明出来そうだが、3チームとも不祥事やフロントで揉めるチームであるのが面白い。あとはホームでの初勝利を待つだけであるが、「市民オンブズマン(DVで意見書提出)でフーリガンタイプ(コアサポーター)」の仙台サポーターが最大の敵になりそうなので彼らの雑音を無視して100%自分たちで信じてやり切れるかだろう。

 

J1は川崎Fが独走で優勝するでしょうし、J2は徳島、福岡、長崎らが昇格争いで、J3は秋田が無敗を維持してJ2(ライセンス取得)に昇格しそうだ。

 

新型コロナの影響でリーグ戦やJリーグ杯など延期が続き過密日程を待ち受けているが、ユースなどの2種登録組を上手く活用して、仙台はまずホームで初勝利を果たし今季初の2連勝を狙っていくだろう。

 

 

イーグルス 2019年のドラフト会議を振り返る

2019年 イーグルス ドラフト会議 全指名選手

 

1位 小深田 左内野手 大阪ガス

2位 黒川 左内野手 智弁和歌山高校

3位 津留崎 右投手 慶應義塾大学

4位 武藤 左外野手 都城東高校

5位 福森 右投手 九州産業大学

6位 滝中 右投手 Honda鈴鹿

7位 水上 右捕手 明石商業高校

 

育成1位 江川 右捕手 大分高校

育成2位 小峯 右投手 鹿児島城西高校

育成3位 山崎真 左内野手 ハワイ大学

育成4位 澤野 左内野手 誉高校

 

プロ野球が開幕して3ヶ月になり終盤戦を迎え、今年は10月26日にドラフト会議がシーズン中に開催する異例の日程だが、ここで昨年のイーグルスのドラフト会議を振り返る。

 

まず、1回目の1巡目指名で大船渡高校の投手・佐々木朗希を指名。これにファイターズ、マリーンズ、ライオンズのパリーグ4球団指名したが、セリーグはどこも指名せず逆に奥川に3球団指名と両極端になった。抽選の結果、佐々木はマリーンズ、奥川はスワローズが引き当てた。

 

2回目の指名でイーグルス大阪ガスの小深田を指名した。小深田は大学時代はセカンドだったが、社会人時代はショートを守っていたことから二遊間の指名になった。ショートは茂木しかいなく次に2番手を山﨑幹か村林しかいないことや社会人では数少ない二遊間を即戦力投手より重要と見込んでの指名したと思われる。

 

2巡目指名の黒川は高校野球では名門の智弁和歌山のキャプテンであった。1年生からレギュラーで5季連続で甲子園に出場するほど大舞台の経験を積んできた。打撃スタイルは長打力よりも本人曰く「打率4割を目指す」と打率重視のようだ。ヒットの内容も得点圏打率がよく勝負強い上に広角に打てるのが特徴なので浅村がベテランになった時セカンドのレギュラー候補として指名したようだ。

 

3巡目指名の津留崎は慶応義塾大学でリリーフとして評価を上げたようだ。高校の時に右肘のトミージョン手術を受けてから筋力トレーニングを積むようになりキレのあるボールが投げれられた上にテイクバックの小さいフォームにした事で自信を掴んだようだ。ストレートだけでなくナックルカーブで空振りが取れるのも特徴の1つだ。

 

6巡目指名の滝中は社会人のHonda鈴鹿で先発を担い、昨年の日本選手権1回戦では小深田率いる大阪ガスと対戦して0-0の投手戦となった。味方が無得点に終わり延長11回のサヨナラ負けまで165球を投げ切るスタミナを評価されたようだ。投球フォームはお腹のあたりから投げ右腕が隠れて相手打者からわかりづらいタイプのようで、ツーシーム、スライダー、カーブ、フォークと投げ分けて打たせて取るタイプのようだ。

 

今年は大学生や社会人ら即戦力候補が主役になりそうで。高校生だと投手は高橋宏(中京大中京)、野手だと井上(花咲徳栄)、大学生は投手だと早川(早稲田大学)、野手だと佐藤輝(近畿大学)、社会人は投手だと栗林(トヨタ自動車)、野手だと今川(JFE東日本)あたりが注目になりそうだ。

 

新型コロナウィルス・COVID-19の影響で高校野球が選抜大会・選手権大会と中止になり合同練習会を実施するなど今年のドラフト会議に大きな影響が起きそうなので各球団の方針とスカウティングが今まで以上に大事になるだろう。

 

年に1回の大イベントが近づいて来た。

 

対案なき批判が多いベガルタ仙台サポーターそして世界中のサポーターも対案なき批判体質

J1第19節 ベガルタ仙台2-3セレッソ大阪

 

ベガルタ仙台の試合にサポーターの抗議の横断幕が上がっている。確かにこうなったのはクラブ側の責任もあるが、実際にサポーターもそれなりの対案を今までしてきたかと言う疑問も同時につく。

 

批判の鉄則は対案ありきなのでフーリガン体質のサッカーサポーターが多いのが特徴だ。実際過去にベガルタサポーターも相手チームに対して誹謗中傷を言ったことで出入り禁止などの処分が出ているから浦和レッズ同様に自業自得な体質だ。

 

ここで対案をいくつか出すと

 

・経営人の総入れ替え、特に平均年齢が高い上には考え方が古く在仙メディアの役員がおり、株主に宮城県仙台市がいるので取締役からの撤退。撤退に伴い、経営権譲渡のための身売り探しに着手するまで責任を持って改革に取り組むこと。

 

・サッカー以外の営業収入も視野に入れる。実際Jリーグのリーグ戦は来季のホームゲームは増加に伴い19試合+カップ戦のみなので入場収入は限られるため他の収入源を得るための事業を立ち上げる。

 

・試合会場をユアスタ仙台宮城スタジアムだけでなく、仙台市陸上競技場(再改修工事)や県北や県南のサッカー場を有効活用し、より身近に感じてもらうため地方開催(オール宮城)を積極的に開催し、既存のスタジアムによる開催経費を最小限にしつつ最大の利益と言う黒字を作る。

 

・選手の補強を的確補強をより重点的にしつつユース選手の活用で若手を積極起用しつつ、仙台を拠点に他チームや海外のリーグによる放出による移籍金を少しでも得ることやそのチームからの選手を獲得による見返りや育成の充実などをより強化する。

 

これくらいの対案を最低限出さないとただのヨーロッパで見るフーリガンサポーターなので結局はどっかの野党のやり方と全く同じになるのでいつまでたっても変わらないしベガルタサポーターもただの不満をぶちまける「ぐだらないレベル」止まりなのでサポーターもサポーターで悪いと言う自覚ないといけないだろう。それが1番の原因。

 

ベガルタサポーターのフーリガン体質が原因で嫌になってスタジアムに来れなくなった理由を持つ人は私だけだろうか?自由席南で昨年観戦して1番思ったことだ。ただそれだけ。

 

 

 

 

 

3億5000円の債務超過で身売り問題浮上のベガルタ仙台 

J1リーグ戦 17試合 2勝10敗5引き分け 17位

 

リーグ戦の半分が終わり後半戦に差し掛かるところでベガルタ仙台が今季決算で3億5000万円の債務超過になることが分かったようだ。

 

営業収入はが前年度比9億円減の約18億円まで落ち込み、入場料収入は予算比5億4000万円減の1億5000万円、スポンサー収入は同3億円減の9億8000万円にとどまると試算で、最終赤字は1999年以降最大の約7億円を見込み、純資産3億5600万円を上回るようだ。

 

前年度修繕費の損失として4億円を計上し赤字になり今年は新型コロナウィルスの感染拡大防止策として観客数の減少やスポンサー収入の減少などでとうとう債務超過になり今日になり緊急の募金を募ると言う事態になった。

 

昔から旧スポンサーであった親会社の経営の仕方が殿様方式だったため大型補強に失敗したことは全身のブランメル時代からあった話だが、この際に取締役に在仙メディアや宮城県仙台市からの出資をやめるとともにどこかに身売りしてもいいのではないかと思われる。

 

先日、ベガルタ仙台レディースが来季からの経営権をスポンサーでもあるマイナビに譲渡することが決まったようだが、むしろ妥当な判断でこの世の中の状況で増しては2重の経営を強いられるので女子の運営ができるのは親会社のバックアップ(セミプロ契約など)が強いクラブがやるべきでマイナビがチーム名とユニフォームなどをどうするかは分からないが本拠地は仙台のようなのでマイナビを支持したいし感謝したい。

 

競技は違うが仙台89ersも創設者でもある中村元代表が同じくスポンサーでもあるボティプラス社に経営権を譲渡して社長には楽天野球団でもあった渡辺氏を招聘した実績はすでにある。今季から渡辺社長が副会長に昇格し、それに伴い志村GMが社長に、桶谷HCが編成権を兼務させるためGMに昇格させたのでB1昇格と再建に向けて着々と進めいてる最中だ。

 

宮城・仙台は都市圏と比べると財政力が乏しいには前からの話であるので以前からの課題でもある県外からのスポンサーを募れるかどうかだろう。ただ、もう少し「サッカー以外の営業」も同時に考えないと行けない。楽天が親会社の野球と比べて「ホームゲームの試合数(リーグ戦が17)が圧倒的に少ない競技」なだけに、世の中が変わる風の時代と言われている中、様々な収入源を見つけれるかが再建の鍵だろう。

 

とりあえず、緊急募金をするようだが、どうせならグッズの1つや2つを買うところから始めるのが少しの特攻性が出るだろうしクラブも営業の方で更なる努力ができるかだろう。

 

 

あえて川崎フロンターレに10連勝を許した罪深いチームはやはり・・・

J1第3節 ベガルタ仙台1-2浦和レッズ

J1第4節 横浜FC1-1ベガルタ仙台

J1第5節 ベガルタ仙台2-2コンサドーレ札幌

J1第6節 ベガルタ仙台2-3川崎フロンターレ

J1第7節 柏レイソル5-1ベガルタ仙台

J1第8節 ベガルタ仙台0-1横浜Fマリノス

Jリーグ杯第2節 セレッソ大阪1-0浦和レッズ

Jリーグ杯第3節 ベガルタ仙台0-3セレッソ大阪

第9節 ヴィッセル神戸1-2ベガルタ仙台

第10節 ベガルタ仙台0-0清水エスパルス

第11節 ベガルタ仙台-サガン鳥栖(鳥栖の集団感染のため試合中止)

 

神戸戦ではオウンゴールと途中出場1分で勝ち越しゴールを決めた赤崎の2得点で7試合ぶりの勝利をあげた。苦手にしていたイニエスタを抑えたことは評価したいが、ホームで勝ち点が近い清水に0-0で勝点2を落としたのが響きそうだ。

 

そんな中、川崎フロンターレが破竹の10連勝でJ1のリーグ戦では新記録で早くも独走体制に入った点。

 

その内訳を見ると昨年優勝争いをしたFC東京に4-0、オルンガ率いる柏に3-1、札幌に6-1、C大阪に5-2と上位チームに大勝している。

 

さらに10勝のうち8勝が先行逃げ切りでの勝利なのでしょうがないが、注目は逆転勝ちした2試合という点。第6節のアウエー仙台戦と第7節のホーム湘南戦である。

 

第6節の試合は仙台がカウンターから長沢と道渕にゴールで2点先制した。前半は2-0でいけたが、後半ベンチスタートだった小林が入ってから流れが変わり始める。後半13分に1点差にすると直後に山根が同点ゴール。さらに小林が後半23分に勝ち越しゴールを決めて逆転勝ちした。

 

仙台は上位チームになると今回のように短時間で大量失点するという悪い癖がここ数年続いている。

中々状態のいいチームや実力のあるチームになると簡単に負けてしまうことがあっただけに、試合自体は頑張っているのにどこか勝ち切れない罪深さを感じた試合になった。

 

今回はあえて罪深い指摘をしてしまったが、仙台がAクラスに当たる6位以上、最低でも9位以内に入るためには上位チームに対しての戦い方を確立しない限り、いくら丹治強化部長が的確な補強がうまくいっても勝ち切れない試合が続くだけなので早くこの悪い癖を直して上位チームに勝っていきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

J1リーグが4ヶ月ぶりに再開 スウォビクとシマオマテが欠場の中 ユースから昇格の小畑が無失点デビューで今季初勝利

J1リーグ第2節

 

湘南ベルマーレ0-1ベガルタ仙台

浦和レッズ0-0横浜Fマリノス

川崎フロンターレ2-1鹿島アントラーズ

柏レイソル0-1FC東京

清水エスパルス1-2名古屋グランパス

横浜FC1-2コンサドーレ札幌

ガンバ大阪1-2セレッソ大阪

ヴィッセル神戸0-3サンフレッチェ広島

大分トリニータ2-0サガン鳥栖

 

新型コロナウィルスの影響で全世界中のサッカーの試合ができない中、先週はJ2が再開、J3が開幕だったが、J1も今週ようやく再開を果たした。J1は第2節と第3節は無観客によるリモートマッチで開催。7月10日以降の試合はガイドラインに沿って有観客試合を行うようだ。

 

再開初戦はパワハラ問題で新体制になった湘南ベルマーレ。仙台から移籍した大岩や石原らもスタメンで出場している。

 

そんな中、開幕直前になりCBのシマオマテが靭帯損傷で2ヶ月離脱でGKのスウォビクも欠場している中、ユースから昇格のルーキー小畑が初出場でスタメンに大抜擢。システムも4-1-2-3に変更し、シマオマテのところに開幕戦でボランチだった吉野になり、そのボランチのところに椎橋と「けがの光明」でスタメンのチャンスが巡ってきた。

 

前半3分にこちらもレギュラー定着をと意気込むジャーメインが右FWからドリブルしクロスのつもりが湘南の風に流されて左隅にゴールを決めた。ジャーメインはセンターFWよりも特徴でもあるドリブルが生きる右サイドでの活路を見出したようだ。

 

正GKのスウォビクや2番手の関でもなく、ユースから昇格の小畑だから余程の抜擢になった。キャッチング、セーブ、元から評価しているパスを含めたキックの精度の高さは今どきのGKらしいタイプになっている。

 

人間教育が込みの高校野球とは違い、初めからプロで活躍して日本代表や海外でのプレーを目指しているユースチームに入団時からスキルアップできるから高卒1年目でも即戦力として扱うことも可能であるのがサッカーのいいところ。

 

追加点を取れなかったが1-0で湘南を逃げ切りまずはアウエーながら再開初戦を物にしたのは大きい。交代枠を5人フル活用するなど、降格のない効果か負担を減らす意味では全員を使うことができなおかつ競争とけが防止で戦力を落とさずに済むから、後はレギュラー候補の若手が定着すればAクラスに当たる6位以内は十分に狙える位置にいるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

特別記事 高校野球の選抜大会と夏の選手権大会の中止に見る 高校野球連盟の全面的な改革をこの絶好なタイミングでやるべき理由は古い価値観を捨てること

春の選抜大会が3月11日,5月20日に夏の選手権大会の中止が決まり、過去に米騒動や戦争による理由だったが新型コロナウィルスの影響で戦後初の中止になった。

 

約15万人の高校球児たちの甲子園と言う夢の目標が立て続けに断たれてしまうどころか特に3年生は地方大会も含めて1試合も公式戦を行うこともなく引退という事実上の緊急事態どころか非常事態と宣言がなされた事になるだろう。

 

緊急事態宣言中は部活動の活動が止まっているどころか学校自体も肝心の授業も始まっていないと言う事だから高校野球連盟(高野連)の判断は妥当で、ましては高校総体に当たるインターハイも中止が決まっていただけに準備不足も含めて歩調を合わせた形になった。

 

せめて3年生だけでも必ず出させたいために一部で秋田県大阪府などが独自の大会を行おうと計画し始めているところが出始めている。

 

今回の件は高校球児にとっては残念どころでは済まない事態ではあるが、高野連は今までの悪い部分を取り除いた上で甲子園と言う存在意義とプロ野球や大学、社会人で活躍できるだけの育成意義や情報交換などを含めた組織改革に取り組むべきだろう。

 

①甲子園の意義

 

高校野球における大会は主に春のセンバツと夏の選手権、上位成績だと国民体育大会(国体)に出場でき、さらに新チームの秋大会だと神宮大会の4つになる。

 

今回のセンバツと選手権の中止で、浮き彫りになったのが選手たちの目標が無くなった事だが、それ以上に気になるのが悪い意味で「異常なまでの甲子園に対してのこだわり」だ。彼らにとっては野球人生に置いてのターニングポイントで活躍によってはプロ野球、大学や社会人から声がかかる可能性もあるので理解できる。

 

「体は壊れてもここで負けたら人生終わりだ」まで言い出す始末を考えると「無謀的な人間教育主義」過ぎて、選手に暴力や健康面など安全面の配慮があまりにも無さすぎた歴史を繰り返しているのが高野連と言う組織だろう。

 

甲子園が全てでは無く、甲子園以外に目標を立たさせることが出来るメニューを作るべきだが、相変わらず高野連は平成や令和になった今でも昭和どころか大正時代まで戻っていると言う朝日新聞毎日新聞によるズブズブな組織でもある。

 

②甲子園以外の大会方式 通年の全国リーグ設立

 

そこで、高野連にやってもらいたいのが通年の全国リーグの創設である。通常の他校との練習試合は非公式戦なので公式記録としては残らず、清宮のホームラン記録も通算として計算される。

 

通常のリーグ戦をやる事で記録だけでは無く、プロ野球と同じ1年を通しての戦い方を考えなくてはならないので投手陣に連投がしにくく先発完投が減る。同時にリリーフなどでエース以外の投手陣に出場機会が増えると言うメリットもある。

 

野手陣も甲子園の1発トーナメントで早い回から送りバントだけでは勝てなくなり、送りバントなしで普通に打たせたり、エンドランなどの強行策が増えるので打力と打線のアップに貢献でき、結果的に投手も野手もレベルがあるのではと見る。

 

全国リーグはディビジョン制度を導入。サッカーのように1部リーグは全国(2地区制度),2部リーグは地域、3部リーグは県内とレベルと地域別に分ける事で本当の実力を把握することが出来るだろう。

 

プロ野球のスカウト陣全員を高体連の特別委員に

 

個人的にはネットのニュースなので「ある球団のスカウト陣」と匿名で記事として掲載しているが、「選手のことを考えて球数制限導入を」「昼間だと熱中症になるからナイターで試合を」「連投してきた投手のドラフト1位指名は回避するだろう」

 

など散々指摘してきたが、匿名だとプロ野球のスカウト陣たちの駆け引き道具にされてしまうので、この際、高野連がスカウト陣を全員特別委員に任命させて、大会運営やメディカル面での助言をさせるなどの権限を与えても良いだろう。オフィシャルとして公表すればファンの人たちも納得と理解が進むので高体連の暴走の抑止力になると考えられるだろう。

 

・風向きが変わり始めた 選抜大会の代替開催

 

甲子園の意義、通年の全国リーグ戦の創設、プロ野球のスカウト陣の特別委員の就任の3つを述べてきた。だが、6月になり風向きが変わり始めてきた。

 

6月10日、選抜大会の代替試合として8月に全6日かけて交流試合として甲子園球場での開催が決まったようだ。昨年の秋大会で出場権を獲得していた32校にとっては朗報でここから逆算して最初で最後の甲子園に向けて本格的な始動になる。

 

夏の選手権の中止に伴う各県内の独自の大会も全都道府県で開催の方針になるようなので、球児たちにとっては目標が霧の中に漂っていたのが一筋の光が差し込んだ形になる。

 

今年の高校野球界にとっては21世紀に入って最大の危機と言う前代未聞のシーズンになりそうだが、球児たちにとっては特別な集大成の夏になりそうだ。

 

開催にこぎ着けてくれた高野連阪神タイガース、開催地の甲子園球場の方々にはファンとして御礼を申し上げたい。これからも古い価値観を捨てつつ、新しい価値観を躊躇なく導入してもらいたいところだ。