カタールワールドカップアジア地区最終予選 川崎ホットラインで7大会連続の本大会出場を決める 日本代表にもクラブチーム化が進むか?
アジア地区最終予選 第9節 第10節
オーストラリア0-2日本
日本1-1ベトナム
最終予選(3次予選)
9月 第1節 H オマーン ● 0-1
9月 第2節 A 中国 ◯ 1-0
10月 第3節 A サウジアラビア ● 0-1
10月 第4節 H オーストラリア ◯ 2-1
11月 第5節 A ベトナム ◯ 1-0
11月 第6節 A オマーン ◯ 1-0
1月 第7節 H 中国 ◯ 2-0
2月 第8節 H サウジアラビア ◯ 2-0
3月 第9節 A オーストラリア ◯ 2-0 W杯出場
3月 第10節 H ベトナム △1-1
システム 4-3-3(4-2-3-1) 26人
GK 権田(シュミットダニエル)(川島)
DF 長友(旗手)(中山)
DF 吉田麻(谷口)
DF 板倉(植田)
DF 山根
MF 遠藤航(原口)
MF 田中碧(柴崎)
MF 守田(久保建)
左FW 南野(三苫)
中央FW 浅野(上田)
右FW 伊東純(堂安)
2019年9月に始まったカタールワールドカップのアジア予選は新型コロナのパンデミックにより2年半をかけて合計17試合目でようやく自力で7大会連続の本大会出場を決めた。
オーストラリア戦は日本が大迫や富安などがけがで離脱して、オーストラリアも主力選手が新型コロナで出場出来ないなどどちらもなんだかんだで問題が発生している。さらに現地は大雨でピッチコンディションが悪化している上に、日本の地上波TVは試合時間などで採算が取れずにいるのである意味三重苦ではあるが、逆に言えばこのドロドロ試合を地上波で見なくて済んだのが良かったかもしれないとも言える。
試合は南野が開始25秒でシュートするなど日本が前半で11本打つも0-0で折り返す。その理由は前日から大雨の予報が続いていたことによるピッチコンディション不足の影響のようだ。後半オーストラリアがチャンスを作り始めたがそれでも0-0で迎えた後半44分に待望の先制点が来る。
右サイドからけがで辞退した酒井宏に代わって山根が仕掛けて守田がポストプレーで山根に。ボックスのゴールラインギリギリで折り返したところの南野に変わって入った三苫が「1本目はダフったがコースは見えた」と振り抜いた右足のシュートがちょうどコース良く左隅に決まりようやく先制点のゴールを決めた。
山根→守田→三苫と3人とも川崎フロンターレでチームメイトとしてプレーしていたのでコンビネーションには問題ないが、国内と海外組関係なくチームがバラバラに所属していて顔見知りが少ないと活動時間が限られる代表戦になると実力が発揮できないのはこのためかもしれないので、実力が有ればそのクラブ+補強みたいなチーム作りでも面白かもしれない。
さらに、後半追加タイム4分でオーストラリアの足が止まったところを見て左サイドから2人抜きのドリブルを見せて右足のシュートがGKのファンブルを誘ってそのままゴールに吸い込まれW杯出場を決める2点目を決めた。
南野がシュート7本で0点だったのに対し、三苫はシュート2本で2点なのでこれからスタメンで出場のチャンスが巡ってきそうなアピールに成功した。逆に南野はサイドハーフよりもセンターでプレーするタイプなのでけが多い大迫との併用の方が面白いかもしれない。
右サイドバックの山根、左サイドバックもできる旗手や中山、センターバックでは富安や板倉、谷口らがアピールの機会が増えそうだから吉田麻、長友、酒井宏ら経験あるベテラン頼みのDF陣に脱却がかかりそうだ。
特に消耗が激しいサイドバックだと長友や酒井宏の需要がありそうだが、センターバックの吉田麻に限界を感じる。ベトナム戦後に若手に苦言をしていたようだが、逆に裏では若手が「吉田麻がミスしたくせに得点しやがって」と反感がありそうなのでこちらの批判が少ないのに疑問を感じる。
ボランチは遠藤航、田中碧、守田の3人で固定だが、準決勝進出だと最大7試合しないといけないので、消耗の激しいポジションを考慮すると疲労や出場停止を考えてあと1-2人が欲しいところなので併用も含めてもう一つパターンのボランチを作ることが最大の課題なのかもしれない。
とりあえず、2大会連続で最終予選初戦を黒星ながら7大会連続の本大会出場を決めたからアジアではまだまだ勝てるということを証明出来ただけでも収穫ではないか。
4月1日は本大会の組み合わせ抽選会なので日本はグループステージ3試合でどんな相手になるか注目になりそうなので楽しんで見てみたいところだ。