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AFCアジアカップ決勝トーナメント準決勝 イランの肉弾戦に耐えてスタメン復帰した大迫の2ゴールなどで決勝進出

AFCアジアカップ アラブ首長国連邦大会 準決勝

 

日本3-0イラン

カタール4-0アラブ首長国連邦

 

前半の立ち上がり10分は大迫のマークが厳しく、イランがロングボールや1vs1などを使って肉弾戦を仕掛けてきた。前半12分に原口の引き付けから柴崎にわたる。その柴崎から大迫がトップ下気味の位置から長友にスルーパスしニアサイドに南野が飛び込むなど1ついい形の攻めだった。

 

前半21分に権田がイランの得点源FWアズムンのプレスにまたパスミスからピンチになり地上戦に弱い吉田がドリブルされてシュートを打たれるもその権田が右足で防ぐ。その権田がキックミスによるあわや失点しそうな場面もあるので用心してシュミッドダニエルを次の試合で出しても考えてもいいプレーだったかもしれない。

 

お互いに互角のまま前半を0-0で終えた。日本は吉田や富安が守りつつ、遠藤と柴崎がバランスを考えながら組み立て、前線の4人が攻撃の組み立てをしながら縦に速いパスを通しながら攻めていた。イランは1vs 1やGKを含めたロングボールを使いながらDFラインの裏を徹底的に狙っており繋ぐスタイルよりも肉弾戦を仕掛けてきたのは予想通りだった。

 

後半になり思わぬ形で試合が動いた。後半10分に長友のパスカットから柴崎が大迫にタテパス。そして南野がドリブルで仕掛けてペナルティエリアの外で倒れるも主審はファールを取らずアドバンテージを取った。この時イランはファールを恐れたかノーファールをアピールしていた。だが、南野はノーファールと分かった時点でゴールラインぎりぎりでボールを拾い、右足のクロスに先にポジションを取っていた大迫がうまく頭で合わせて先制点を奪う。

 

南野の倒れ方を見るともし中東寄りの審判なら逆にシュミレーションのファールを取られてイエローをもらってた可能性でのプレーだった。だが、この試合はオーストラリアの主審だったのもあったり、目の前でしっかりと見ていたためノーファールと判定しただろう。結果的にイランの選手がプレーを止めてしまい、大迫にフリーを作らせてしまったのが勝負のアヤだったかもしれない。それくらい今回の試合は先制点が大事で、それまではミスによる失点をいかに防ぐかがかかるだろう。

 

その直後の後半18分にイランの右サイドから南野のパスカットから大迫がワンタッチで南野に渡り右足のクロスがイランの選手の左手に当たりPKをもらう。すると、今大会の準々決勝から採用されているVARがベトナム戦に続き適応された。

 

実は、グループステージ第2節のオマーン戦で原口が倒されてPKを取ってもらったが実際は原口自身が大げさに倒れてくれたり、逆に長友のハンドを取られなかったりとどちらかというと日本よりの判定が多いのが特徴なのかもしれない。準々決勝のベトナム戦でもコーナーキックから吉田が頭で決めるも右ひじに当たりノーゴール。逆に原口のパスに堂安が倒されてPKを時間差で取ってくれた。

 

VARの判定の結果イランのハンドを取りPKになった。今回の傾向を見ると少しでも腕や手に当たったらPKを取るという流れというのが分かっただろう。このPKを大迫が右足で決めて2点差にする。

 

後半45分にロングボールのこぼれ球に柴崎の縦パスが入り南野のワンタッチが原口に渡りドリブルで仕掛けて落ち着いて左足で決めて試合を決定づける3点目をあげた。

 

イランの得点源でもあるFWアズムンが最後にエキサイトしていたが、それくらい空中戦に強い吉田とコートカバーリングのいい富安が封じてくれたことが大きく、負傷交代した遠藤と攻撃のスイッチを入れるキラーパスを出し続けている柴崎がボランチとしてバランスよく整え、大迫と南野の2トップ下が攻撃の組み立てをし、サイドから堂安と原口がドリブルで切り込んで攻めるなどここにきて攻守ともにかみ合って自信をつけた上のでの決勝進出を決めた。

 

2011年以来の優勝を狙えるチャンスをつかんだが、その対戦相手は日本と同じ6戦全勝で勝ち上がってきたカタール。次の2022年のワールドカップの開催地であるが、実は今年の6月の南米選手権に招待国として出場する国同士の対戦でもある。

 

カタールの試合を見るとグループステージの北朝鮮戦で4得点したFWアルモエズ・アリがあのイランの英雄アリ・ダエイが作った大会8得点にならぶほどゴールを量産していた。注意しなければいいけないのがDFラインの裏を取ったりドリブルで仕掛けてシュートを打ってくるという点になるだろう。

 

イランと違ってボールをつなぐスタイルを取って入り、スペイン人のサンチェスHCを招へいしたあたりからこのスタイルになったと思われる。おそらくイラン戦の肉弾戦とは逆で日本の苦手な守ってからのカウンターや裏を取ってドリブルで仕掛けてくる地上戦で攻めてくる可能性が高いだろう。

 

FWアルモエズ・アリに対してドリブルなどの地上戦に弱い吉田が狙われて突破されると苦しくるなると予想されるので、今回のアズムン封じ同様にコートカバーリングのいい富安と遠藤が右大腿を痛めたため代わりにアルアインに所属する塩谷のスタメンが濃厚なためこの2人が自由にさせない守備ができるかどうかに1番かかってくるだろう。

 

サイドバックは遠藤同様にベトナム戦から疲れが見え始めた酒井に代わってウズベク戦で2得点に絡んだ室屋のスタメンが濃厚になりそうなので長友の左サイドバックからの攻めが多いので逆に室屋が仕掛けて精度の高いクロスを頭の得点ができる大迫に合わせたいところだ。

 

開幕前にボランチの守田や三竿が負傷離脱し、青山や遠藤も大会期間中にけがする中、孤軍奮闘で活躍してるのが柴崎だ。前回はチームを救うゴールをあげて注目されていたが今回はボランチとして全試合フル出場し自信の得点はないが全11得点のうち半分に当たる5得点も絡んでおり、大迫が不在の時は攻撃面でカバーしていた。

 

消耗が激しい守備面でも貢献しているとなると、もしかしたら決勝でゴールなどを上げるとスタメン出場して無失点の富安を抑えて大会MVPの可能性もなくもない活躍である。ある意味どちらでもいいほどうれしい悩みだ。

 

前線を見ると、ここまでスタメン2試合で4得点だった大迫は得点を取るだけでなくトップ下の位置まで下がってタテパスやワンタッチでのパスなど攻撃の組み立てが多いので正確にはセンターフォワードではなくトップ下の選手のタイプなのかもしれない。基本的には左サイド寄りでよく見ると原口と南野の間でポジションを取る傾向がる。

 

メディア的にはFWとし得点して見て「大迫半端ない」だけでなく、南野との「2トップ下」として扱うのが正確な情報なのかもしれない。大迫が生きているのはあくまで大迫自身ではなく2列目の3人だから、これからはワントップも2トップもなくなり「実質ゼロトップ」時代が到来するかもしれない。

 

決勝のカタール戦は大迫と南野を自由にさせない守備をしてくると予想されると逆に両サイドハーフの攻めがカギになるかもしれない。

 

この2人がうまく攻撃の組み立てをし原口や堂安、控えの武藤、北川、伊東らが体力のきつくなる後半以降に原口か堂安の交代では入った時にスピードのあるドリブルやタテのスルーパスにうまく反応しシュートに持ち込めるかが攻撃面でのカギになりそうだ。

 

もし、決勝でも勝ち優勝したら、アジアカップで最多の5回目の優勝、森保HCが日本人HCとしての初優勝、だけでなく選手とHC両方でも優勝も初のようなので、ここまで来たらコンディショニングを整えてやるべきことをやった上で初めて優勝の2文字が見えてくるだろう。

 

個人的には2016年U-23選手権兼リオ五輪アジア地区最終予選で手倉森HC率いた時以来の「オールジャパン」体制での優勝だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

AFCアジアカップ決勝トーナメント準々決勝 VARのちVARでの1点をまたも守り切り準決勝進出

AFCアジアカップ アラブ首長国連邦大会 準々決勝

 

日本1-0ベトナム

イラン3-0中国

カタール1-0韓国

アラブ首長国連邦1ー0オーストラリア

 

前半はベトナムが平均年齢23歳と1番年齢が若いチームらしい前線からの守備と3バック中心の守備ブロックを引いて日本のパスを通さなかった。運動量が豊富で前がかりになったところにJ2水戸でプレーしたことのあるクエン・コン・フォンなどがスピードを生かしたドリブルで地上戦に弱い吉田を揺さぶった。

 

その吉田が前半24分にコーナーキックから柴崎のピンポイントクロスに頭で合わせて先制点も、今大会から準々決勝以降のみビデオ判定システム「VAR」が適応された。検証の結果は吉田の右ひじにあたりハンドと判定されてノーゴールになった。吉田の表情を見ると右ひじに当たった感覚があったかさえなかったので本人的には取り消されても仕方がないというとらえ方かもしれない。

 

前半38分も吉田が権田にバックパスをしたところを狙われてピンチになった。幸い権田が正面でのセーブで助かったが先制点をミスで許せば焦って人数かけてせめたところにカウンターでの攻撃をされていたかもしれないワンプレーだった。

 

前半を0-0で折り返した後半10分にワントップの北川の落としから、遠藤→原口→堂安とパスがつながり、ドリブルで仕掛けたところでペナルティエリア内でブイティエンズンとドゥアンバンハウに挟み込まれて止められるもPKの判定はなしに。

 

と、思ったら1分くらいの時間差で主審が2回目のVARが適応され、ブイティエンズンの右足が堂安の足を引っかけたという判定でPKを獲得。堂安が右足で勢いよくゴールを決めて貴重な先制点を上げた。

 

後半27分に北川からけがで離脱していた大迫が復帰した。大迫は慣れたワントップで攻撃の起点となり堂安、南野、原口らとうまく連携して攻撃を組み立てていた。数日前からフルメニューをこなせるようになり状態が上がってきたようだから、もし準決勝以降も状態次第ではスタメンもあり得そうだが、もしそうでなくても後半の頭から出て切り札として相手にプレッシャーを与える戦力でもよさそうなめどが立ってきただろう。

 

最終的に1-0で逃げ切り準決勝進出を決めた。1回戦のサウジ戦、準々決勝のベトナム戦と完ぺきな試合内容ではないが、最後の守備陣の頑張りで勝ったことは今までの日本ではなかったことだから、守備志向重視の戦い方でも勝てる手堅さを身に着けるようにしたい狙いがあるのかもしれない。

 

準決勝の相手は世界ランキング29位でアジア最上位のイラン。ここまでは4勝0敗1引き分けで来ているが得点12、失点0と盤石だ。日本は5勝全勝で来ているが得点8、失点3と弱に苦しみながら勝ち上がっているからイラン戦も苦戦は予想されるだろう。

 

イランはカルロスケイスHC体制で8年目を迎えた今大会が集大成で来ている。ロシアワールドカップを見るとアジア予選で無失点記録を作り、本大会ではモロッコに1-0で勝ち、ポルトガルには0-1、スペインには2-2の引き分けだったが、最後のワンプレーでゴールしていたら決勝トーナメント進出ができていたかもしれない出来だった。

 

FWのアズムンは長身でありながらスピードもあり中国の選手を置き去りにして得点したから地上戦に弱い吉田だけだと止められない相手なので富安のカバーリングが大事になりそうだ。ボランチとDFラインもコンパクトにラインが保っており、GKのベランバンドもセーブだけでなくロングスローからの攻撃もあり、日本にとってはカウンターも含めてイランの厄介な攻めに苦戦しそうだ。

 

今大会でカルロスHCが退任しコロンビア(3月に日本で対戦)代表に就任する報道が出ているので選手たちのモチベーションは高いだろう。1976年イラン大会以来の優勝を目指せる位置にいるのは今回が1番チャンスがあるだろうから勝敗予想はイランの勝利が多いかもしれない。

 

日本は順風満帆ではないがグループステージ3連勝して敗退した1996年・2015年の成績を超えて5戦全勝して準決勝進出は初めてだから、日本にとっては最低限のノルマは達成できただろう。早期敗退するよりはましだから、ここまで来たら勝っても負けてもおかしくないので腹をくくっていけるところまで行くというチャレンジャーで行けばイランに勝てる可能性は十分あるだろう。

 

 

 

 

 

 

AFCアジアカップ決勝トーナメント1回戦 守備ブロックを引いて守りきった日本が準々決勝進出

AFCアジアカップ アラブ首長国連邦大会 決勝トーナメント1回戦

 

日本1ー0サウジアラビア

ベトナム1-1(PK4-2)ヨルダン

イラン2-0オマーン

中国2-0タイ

 オーストラリア0-0(PK4-2)ウズベキスタン

アラブ首長国連邦3Eー2キルギス

韓国2Eー1バーレーン

カタール1ー0イラク

 

この日はサッカー同様にテニスの全豪オープンがセカンドウィークを迎えて、4回戦のベスト16で錦織と大阪がフルセットの激戦を制し日本勢で初めて男女とも準々決勝進出を決めただけに日本も続きたいところ。

 

サウジアラビアはここ1年でボール支配率70パーセントということで初戦のトルク戦のように人数かけても守備網に引っかかってカウンター攻撃をされないように守備ブロックを引いて、逆に日本がカウンターで攻めると言うプランだったようだ。

 

森保HCが前日会見で「まずは得点も大切だが、失点しないこと。守り重視の試合をするという意味ではないが、先に失点しないことは心がけてサウジアラビア戦に臨まないといけない。」とまずは先制点を与えない守備志向重視の戦い方だった。

 

予想通りにサウジアラビアにボールを持たれてシュートを打たれるシーンはあったが中央を固めてのシュートブロックや背後を取られての1発でのカウンターを食らわないように守備ブロック重視で行ったことが勝因になった。

 

この作戦を引いたのはあのベルギー戦の失敗を繰り返したくない思いがあったと思われる。人数をかけてまえがかりになって失点するよりは中央を固めてシュートを打たれても失点しないほうがいいと判断したのかもしれない。

 

結果的にボール保持率では日本の29%vsサウジの71%という展開になったが、前半にコーナーキックから富安が頭で決めた1点を守り抜いて2度目の1-0での勝利になった。シュート数でも5-15になったが、枠内シュートでは2-1で勝ってたから枠内にシュートを打たせなかった守備陣の勝利でもある。

 

フランスやドイツなどの世界ランキングの1桁チームに勝つには普通に戦ってもやられるだけなのであえてボールを持たせて前がかりになったところでカウンターで点を取るという戦い方もこれから必要になるということを再確認した試合でもあった。

 

次の準々決勝で対戦するのはヨルダンに勝ったベトナム。今の体制を見ると以前は日韓W杯でヒディンクHC(韓国代表)のもとでコーチ経験がある韓国人のパク・ハンソHCが就任してから実績を残すようになってきた。

 

昨年の1月のU-23選手権で準優勝、8月に開かれたアジア競技大会のグループステージで日本(U-21)に1-0で勝って最終的には4位になった。12月に東南アジア選手権(スズキカップ)で優勝し自信をつけてきたようだ。

 

グループステージは初戦のイラクに2-3、第2節のイランに0-2で敗れるも第3節のイエメンに2-0で勝ち1勝2敗の3位に。今回から3位グループの4位までに入れば通過できるようになりベトナムレバノンと勝ち点、得失点差、総得点でも並びフェアプレーポイント(反則ポイント)の差で4位に入り決勝トーナメント進出を決めていた。

 

決勝トーナメント1回戦のヨルダン戦を見ると、この体制になって韓国仕込みのフィジカルを取り入れるようになり、走って粘り強く勝つスタイルを目指しているようだ。昨年のアジア大会では日本相手に1-0で勝てたのは日本の弱点でもある守備ブロックを引いて守り、前がかりになったところに裏を狙ってカウンター攻撃がうまくいったことだろう。

 

最終的にはGKのバックパスからの得点だったが全体のスタッツでも快勝だったから気が抜けない相手でもある。

 

パク・ハンソHCが「守備的サッカーも悪くない」とこの試合も5-4-1で機能している。初戦のトルク戦同様に引いて守られて苦戦することが予想されるから、攻撃陣がドリブルからチャンスを作って先制点を上げることがカギになりそうだ。

 

日本のメンバー構成を見る限り1番外せないのはセンターバックの富安とボランチの遠藤のシントトロイデンのコンビになりそうだ。

 

富安は今のところミスが少なくロングフィードなどのキックの精度や苦手な頭でのゴールを決めており2年後の東京五輪を見据えるなら決勝まで使って成長させたほうがよさそうだ。

 

遠藤はボール奪取率が高く、奪ってからのパスが速いので消耗が激しいポジションだが発熱の出遅れでスタメンは2試合だけだからこちらも決勝まで行けそうだ。

 

GK権田と右サイドバックの酒井はイエローを1枚持っているのでシュミッドダニエルと室屋がスタメンの可能性があると見る。センターバックの吉田と左サイドバックの長友も3試合スタメンでベテランのため三浦と佐々木もありえる。

 

また、ボランチの柴崎もキックの精度は1番だから外しにくいがスタメンで 3試合ともフル出場なため、ウズベク戦でゴールを決めた塩谷で最初に行き、後半から柴崎の投入がいいかもしれない。

 

前線だと武藤が出場停止でイエローを1枚持っている堂安と南野はスタメンとして出ても北川や伊藤でカバーできるが、けがから復帰を目指している大迫は状態次第ではこの試合も出れない可能性だとセンターフォワードの控えがいなくなる。

 

ウルトラCではあるがセンターバックで使い物にならないお調子者の槙野をFWとして後半の終盤や延長などでセットプレー要員としての起用も考えても面白いかもしれない。

 

今大会からベスト16が創設されたが、早くも半分が延長戦とPK戦までもつれただけに準々決勝も最後までもつれる展開が繰り広げることは間違いないだろう。

 

 

 

 

 

 

AFCアジアカップグループステージ第3節 武藤と塩谷の2ゴールとシュミッドダニエルの好セーブで1位通過

AFCアジアカップ アラブ首長国連邦大会 グループステージ第3節

 

グループA   アラブ首長国連邦1ー1タイ

       バーレーン1-0インド

グループB   ヨルダン0-0パレスチナ

       オーストラリア3-2シリア

グループC   韓国2-0中国

       キルギス3-1フィリピン

グループD   イラン0-0イラク

       ベトナム2-0イエメン

グループE   カタール2-0サウジアラビア

       レバノン4-1北朝鮮

グループF   日本2-1ウズベキスタン

      オマーン3-1トルクメニスタン

 

日本はトルクとオマーンに2連勝して決勝トーナメントを決めたため、ターンオーバーという形で2試合スタメン出場していた選手たちを休めて、北川以外の10人が今大会初スタメンという形になった。今回から16か国から24か国に増加しワールドカップと同じ7試合になったためどっかでターンオーバーをしないと準決勝・決勝には残れなくなるだろう。リオ五輪のアジア地区最終予選でも2連勝し第3節はターンオーバーをした実績があったら今回のメンバー構成は必然的になった。

 

先制点を許した場面でシュミッドは「ポジショニングミスがありニアサイドを開けてしまった」といったが、この失点の原因はすでに使いものにならないはずの「お調子者の槙野」だ。槙野は左サイドからタテパスで裏を取られてショムドロフにゴールを許してしまった。初戦のトルク戦でも地上戦に弱い吉田との相性の悪さもありこの2人の間のスペースををうまく使われてスピードのある選手に裏を取られるという弱点を突かれてしまったところがある。これで槙野はよっぽどの限り使われなくなり、吉田の出来も含めて今度の3月ではフランスに移籍した昌子と富安で組んでも面白そうだ。

 

先制された直後に、右サイドでリオ世代の室屋が1vs1のドリブルからクロスを上げて武藤が頭で合わせて同点とした。2人ともFC東京時代のチームメイトもあり息があったプレーができたかもしれない。ワントップだと機能しない武藤は1・5列で起用されていた北川と2トップで組んだほうが持ち味であるドリブルとミドルシュートがみられそうだ。大迫と酒井宏はけがとイエロー1枚持っているので今後も起用される可能性がある。

 

後半、コーナーキックから再び右サイドバック室屋のクロスがこぼれてそこにボランチとして出場していた塩谷が左足のミドルが決まり勝ち越しゴールを挙げた。広島からアルアインに移籍し、自身がけがをしてサポーターがお見舞いに来るほどの人気のようで、TVでゴールした瞬間に塩谷の奥さんが喜んでる姿があったので家族の力も働いたようだ。ポジションはセンターバックだけでなくクラブワールドカップの時は左サイドバックで得点やアシストしたり、この試合ではボランチにしたとして出場するほどだから代表では貴重なユーティリティープレイヤーとして起用されそうだ。

 

仙台で唯一選ばれたGKシュミッドダニエルも先制点は取られるも、後半に相手のミドルシュートに対して準備したおかげで好セーブできたから上々のA代表での実質公式戦デビューになったであろう。権田が初戦でイエロー1枚貰っており、東口が腰を痛めたようなので勝ち上がれば決勝トーナメントでも起用されるのは十分考えられる。

 

1点差で逃げっ切った日本が1位通過を決めた。その決勝トーナメント1回戦の相手はグループE2位通過を決めたサウジアラビア。サウジvsカタールの試合を見てみたが弱点があるとしたらDF面での連携ミスを日本がついていけるかどうかだろう。

 

1点目はカタールのPKのチャンスを止めた後にセンターバックの2人がお見合いする形でパスを通されての失点なだけに中央から縦に速いダイレクトのパスで崩していきたい。2点目はコーナーキックからだったがゾーンディフェンスを敷いてるようなのでこぼれ球を拾ってミドルシュートを打ったほうがよさそうだ。

 

守備面で気を付けていきたいのは縦のスルーパスだろう。センターバックの吉田と富安の間、両サイドバックの長友と酒井宏が上がった時に裏を取られてカウンターを受けてしまうところだろう。先制点や1点リードは無理に人数をかけて攻めることをせず守備ブロックを引いて対応したほうがよさそうだ。

 

決勝1回戦を勝ち抜けすると準々決勝ではオーストラリアに勝ったヨルダン(ベトナム)と当たる可能性があるだろう。得点は3も失点は0だから前線からの守備からのカウンターで攻めてくることが予想される。

 

準決勝だと優勝候補のイランが上げってきそうで、アジア勢では世界ランキング1番手でカルロスケイスHCの体制で8年目だから集大成をかけてくる。決勝だとソンフンミン率いる韓国か開催国のアラブあたりが来そうではあるが、日本は調子いい選手を使いながらの総力戦いくからまずは準決勝まで進めれるかどうかが今回の焦点になりそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

AFCアジアカップグループステージ第2節 帳尻合わせや幸運な判定と来たら次はターンオーバーで2位通過狙い

AFCアジアカップ アラブ首長国連邦大会 グループステージ第2節

 

グループA アラブ首長国連邦2-0インド

                 タイ1-0バーレーン

グループB ヨルダン2-0シリア

                  オーストラリア3-0パレスチナ

グループC 韓国1-0キルギス

                 中国2-0フィリピン

グループD イラン2-0ベトナム

                  イラク3-0イエメン

グループE サウジアラビア2-0レバノン

                 カタール6-0北朝鮮

グループF 日本1-0オマーン

                 ウズベキスタン4-0トルクメニスタン

 

前半は内容が改善されていた。トップ下の南野の動きがよく縦に速いパスが通りチャンスメイクや決定的なチャンスを作っていた。原口が倒されてPKのシーンはオマーンの選手が足ではなくボールに行っていたが倒れ方が大げさだったためPKを取ったと思われる。

 

オマーン戦の主審はマレーシア人で日本にとっては縁のある国の主審だった。それは伝説して語り継がれている。2004年の中国大会準々決勝のヨルダン戦でPK戦までもつれた際に左エンドでしたが当時ピッチがスリップしてたため中村俊と三都主が大きく外してしまった。

 

これを見ていた宮本キャプテンが主審に反対サイドのエンドでのPK戦を申し込んだら承諾して実現させることに成功した。結果的に川口の2度のスーパセーブなどもあり逆転で準決勝進出した経緯があった。宮本キャプテンはのちにFIFAマスターを取得したが、英語での会話力が無かったらとっくに敗退してたであろうファインプレーだった。

 

原口のPKで先制して前半を折り返したが、北川に変わった武藤がワントップに入ったが返って流れを悪くさせたと思われる。北川は南野と2トップを組むイメージだったが、武藤は裏への飛び出しがほとんどでドリブルして持ち込んでも長友にパスするなどワールドカップポーランド戦同様のプレーになってしまった。

 

ボランチの遠藤が発熱して合流が遅れたが今日のスタメンに合わせてきたようだ。浦和だと3バックだったが、リオ五輪の代表からボランチとして出ていた。ボール奪取が優れていて、そこから速い縦のパスからチャンスを作り出していたから調子は良さそうだ。

 

槇野をベンチにしてボランチから本来のセンターバックでのスタメンに富安は後方からのロングフィードがよく、前線の選手にワンチャンスを作れていたからDFラインの選手は足元の技術も必要になるだろう。

 

日本が2連勝で決勝トーナメントを決めたが、今大会の焦点は優勝することよりも準決勝に進出することができるかになりそうだ。1位通過だと決勝まで毎回違う会場でやらなければならないが、2位通過だと準々決勝までアルアハリで準決勝と決勝はアブダビと移動が少ない。

 

そのかわり、1位通過だと決勝T1回戦でグループEのカタールサウジアラビア、2位通過はグループB2位のオーストラリアになるが、準々決勝だと1位通過はそのオーストラリアに勝ったヨルダン、2位通過だと開催国のアラブ首長国連邦になると予想される。

 

どちらかと言うと、開幕前に森保HCが話していた2位通過がいいかもしれない。相手も絶好調ではないアーノルドHC率いるオーストラリア、ザッケローニHC率いるアラブ首長国連邦の方がいいかもしれない。

 

逆に今大会無失点で好調のヨルダン、力をつけ始めている次のワールドカップの開催地であるカタールサウジアラビアと当たった方がむしろやりにくく苦戦するかもしれないのでそちらがいいかもしれない。

 

ウズベキスタン戦は北川以外がターンオーバーでの出場が濃厚のようだ。この試合でアピールして欲しいのは仙台のGKシュミッドダニエル。追加招集された塩谷、乾、武藤辺りになりそうだ。

 

結果的に言えば最低限引き分け以上であれば十分な3試合目となってきそうだ。

 

 

AFCアジアカップグループステージ第1節 日本がまたしても帳尻合わせでトルクメニスタンに辛勝

AFCアジアカップ アラブ首長国連邦大会 グループステージ第1節

 

グループA アラブ首長国連邦1-1バーレーン

      インド4-1タイ

グループB ヨルダン1-0オーストラリア

      シリア0-0パレスチナ

グループC 韓国1-0フィリピン

      中国2-1キルギス

グループD イラン5-0イエメン

      イラク3-2ベトナム

グループE サウジアラビア4-0北朝鮮

      カタール2-0レバノン

グループF 日本3-2トルクメニスタン

      ウズベキスタン2-1オマーン

 

今大会から16か国から24か国に出場枠が拡大した。ワールドカップに出場していた国のチームが敗戦するなど波乱含みのスタートになった。

 

仙台で指揮したことがあるアーノルドHC率いるオーストラリアがヨルダンに完封負け、札幌のチャナティップや広島のティーラシンなどJリーグに所属することが増えたタイがインドに大敗し指揮官が解任されるという緊急事態に。韓国と中国もフィリピンとキルギスに勝つも1点差。ウズベキスタンイラクも1点差と初戦の難しさを痛感する第1節になったが、それ以上に気になったのは日本の試合という皮肉なのかもしれない。

 

開幕前の合宿でけが人やヨーロッパ組が直前になって合流するなど「全員での練習が少なかったと」森保HCが語ったが、その変わった選手どころか既存のメンバーも出来が悪かったのが正直なところかもしれない。

 

トルクメニスタンは直近の試合で2試合しか公式記録がなかったので日本は対策しようがなかったが、守備ブロックを引いて中央を通さないようにしまえがかりになったところにスピードのある前線の選手が速いドリブルを仕掛けてカウンターで点を取るというスタイルだった。一言でいえば、日本の弱点を突いた完全なる日本対策であった。

 

一番不安なのはボランチの不調によるセンターバックの組み合わせが最初から間違っていたことだ。吉田はロンドン五輪以降A代表に定着していたが、サウサンプトンの試合で見ると空中戦には強いがドリブルなどで1vs1を仕掛けられる地上戦だとあっさりと交わされたりする弱点を持っていると感じた。その弱点をワールドカップでカバーしていたのが1月早々にフランスのトュールーズに移籍した昌子だったが鹿島が参加していたクラブワールドカップと移籍の準備に伴い今回の招集が見送られていたことだろう。

 

もっと誤算だったのはボランチの守田がけがで離脱、さらに青山や遠藤のコンディション不良などで本来センターバックで吉田と組むはずだった富安がボランチに回り、控えでワールドカップで使いものにならないと分かっていたはずの槙野を使わらなければならない展開にしてしまったことだろう。ひどい言い方になるが、初めからセンターバック向きのプレーの仕方やいい守備して湘南の選手に対してガッツポーズするなども含めてそういう性格でもなかったということだ。浦和がタイトルを取り切れてない原因はまさしく「お調子者の槙野」だから初めからこのポジションで間違いだった。TV出演でジュニアやユース時代はFWだったがライバルがきっかけでDFになってしまったのがオチのようで初めからストライカーをやっていればいい話だった。

 

トルクの先制点の前に吉田が1vs1で突破されたのを怖がったか酒井宏と柴崎も下がっていった瞬間にアマノフに強烈な右足でのミドルシュートを決められてトルクが先制した。この時に近くにいたGKの権田か森保HCが指示すればよかったが、それもなかったので完全な様子見での油断だった。だが、近年にJリーグでスペイン志向が強まりショートパスが多くなった半面、豪快なミドルシュートが少なくなった名残もあったと考えられる。国際試合ではミドルシュートも含めたセットプレーでの1発も欲しいということだろう。

 

後半に入りサイドチェンジなどの工夫がみられるようになり大迫の2ゴールと堂安の技ありのゴール(小野を抜いてアジアカップでの最年少ゴール)などで15分間で3得点を安全圏に入った。だが、南野に代わって入った北川が中盤でボールを奪われ弱点の吉田と槙野の間にタテパスを入れられ権田が倒してPKで1点差にされた。

 

北川は32試合で13得点。シュート決定率228と小林や杉本など他の代表選手と比べて高い決定率で選ばれたようだが、清水ではドウグラスと2トップで組んでいたようなので大迫のようなワントップでのプレーはさせないようにするべきだろう。

 

何とか日本が1点差で勝利したが、けが人や不調組、さらに弱点をさらけ出す格好での勝利だから他の国のスカウティングは徹底して突いてくるので勝機があるとみられる可能性があるだろう。

 

ロシアワールドカップもコロンビア戦でのレッドカードが試合開始早々になかったら日本は敗退していた可能性もあっただろう。むしろ日本は幸運で帳尻合わせをしている感が強く、準決勝以降で優勝候補の韓国やイラン、さらに日本が1位通過した場合は1回戦でカタール、準々決勝でオーストラリアに勝ったヨルダンと当たる可能性があるだけに苦戦するのが予想され、1試合多くなったことも考えると最後まで持たない可能性もあるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

ベガルタ仙台が初優勝するには守備力・ラストパス・意思統一の3つ

2019年 ベガルタ仙台の布陣 現時点での予想 

 

システム 3-4-3(3-5-2)(3-4-1-2)

 

GK シュミッドダニエル (関) (川浪)

DF 常田 (金正也)

DF 大岩 (照山)

DF 平岡 (シマオマテ)

DF/MF 石原崇 (関口) (永戸) 

MF 椎橋 (富田)

MF 松下 (兵藤) (田中)

DF/MF 飯尾 (蜂須賀) (道斑)

MF/FW 石原直 (リャン) (吉尾)

FW ハモンロペス (阿部)

FW 長澤 (ジャーメイン) 

 

Jリーグは全日程が終わり各チームの契約更改と補強が進み、新年が明けて早くも新体制が整いつつある。

 

リーグ戦は13勝15敗7引き分けで11位、ルヴァン杯はグループステージ1位通過もプレーオフ敗退、天皇杯は初めて決勝進出とベストではないがベターなシーズンになった。

 

ベガルタ仙台的 ドラフト会議 指名順(内定含む)

 

1位 長澤 センターフォワードガンバ大阪

2位 石原崇 左ウィングバック 松本山雅FC

3位 松下 ボランチ ヴィッセル神戸

4位 兵藤 シャドーFW コンサドーレ札幌

5位 飯尾 右ウィングバック Vファーレン長崎

6位 シマオマテ センターバック 元レバンテ

7位 吉尾 シャドーFW 横浜Fマリノス

8位 道渕 シャドーFW ヴァンフォーレ甲府

9位 田中 ボランチ 桐生第一高校

10位 照山 センターバック 成立学園高校

 

即戦力候補 上位6人

将来性重視 下位4人

 

プロ野球のドラフト会議に例えれば、即戦力と将来性の若手をバランスよく指名し獲得したことで的確な補強が上手く行った。

 

主力組の流出があったが丹治強化部長は攻撃志向が強い選手を放出し、渡辺HCが要望していたハードワークが出来る守備志向とラストパスが出来る選手を獲得したと思われる。

 

神戸の長澤はガンバ大阪で途中出場ながら10ゴールした実績があるのでスタメンとベンチスタートのどちらでもいけるタイプだろう。どちらかというと王道型の高さでのゴールよりもワンタッチゴーラーのようなのでサイド攻撃が多い仙台はウィングバックの正確なグランダーのクロスか速めのアリークロスの方がいいかもしれない。

 

松本山雅の石原は左ウィングバックとシャドーでの起用でスピードもあるようだ。中野が札幌に移籍することから仙台では左ウィングバックで起用されると思われる。

 

神戸の松下は2017年まではレギュラーだったがイニエスタや三田の加入で出場機会が減ったため移籍したようだが、ボール奪取率の高さとラストパスが持ち味のようなので椎橋とボランチとして組まれそうだ。

 

札幌の兵藤は中野との人的トレードのようで、こちらも出場機会が減って悩んだ末に移籍を決めたようだ。兵藤はかつて在籍していた平山、水野、増嶋と「谷間の世代」と言われた2005U-20W杯のメンバーの1人であったが、FC東京の梶山も引退したことから事実上の最後の砦でもあるからトップ下かボランチでの起用になるだろう。

 

当時は本田よりもむしろ彼らが評価されていたからサッカー協会はなぜ彼らが定着できなかったかを検証するべきだった。この時の成績はベスト16だったが0勝2敗2引き分けで未勝利で敗退したから、昨年のワールドカップでコロンビア戦で引き分け以下だったら、もしかしたら同じ成績で敗退していたかもしれない。

 

新年になって、長崎から飯尾を獲得したが仙台を退団後2年間在籍していた丹治強化部長の人脈で獲得したかもしれない。古林が湘南に移籍し、蜂須賀がケガをしたため右ウィングバックを獲得した。

 

シマオマテはモザンビーク出身でスペインのレバンテでのプレー経験を持っているようだが、その後アラブに移籍し現在は無所属(フリー)なため確定ではなく内定のようので即戦力候補だがすぐにではなさそうだ。

 

吉尾と道渕は若手枠で獲得したようで、吉尾は横浜FMユース出身、道渕は仙台ユース出身であったが出場機会を求めての移籍のようだ。2人ともサイドでドリブルからの攻撃が持ち味のようでスタミナ面が評価されればウィングバックでの適正次第では起用される可能性もありそうだ。

 

新卒ではボランチの田中とセンターバックの照山を獲得した。大卒の獲得はなかったが、高卒の獲得で将来性のある選手を獲得した。

 

懸念材料は自分たちの目標や評価を過大になり過ぎる事や怪我人を増やさないことだろう。渡辺HCが「2位じゃダメ何です。天皇杯の決勝で感じたのでタイトルが欲しい」と言っていた。

 

だが個人的にはリーグ戦も含めてまだ上位進出の種まきが少ないから「3歩進んで5歩下がる」よりも「1年で1歩上がって0歩下がらない」チーム作りをすることがベストでありベターでもあるから自分たちのサッカーを過大評価するべきではないだろう。

 

カップ戦の天皇杯Jリーグのどちらか1つ優勝と得点45、失点40をベースに目指しリーグ戦は一桁順位を達成すれば上位進出の準備が出来るかどうかが焦点になりそうだ。そのためにはインターセプト最下位の守備と決定力を上げるためのラストパスが必要になる。

 

新チームリーダー候補だった生え抜きの奥埜がセレッソ大阪に移籍したためリャン、関口、富田のベテラン勢が精神的柱になるが、ピッチ上のチームリーダーは大岩になりそうだから彼らがリーダシップを持ってチーム全体の意思統一ができるかどうかがカギを握りそうだ。