みちのくのブログ

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1位チームのアドバンテージの無意味さを感じたクライマックスシリーズ

パリーグ

1stステージ 福岡ソフトバンクホークス2-1北海道日本ハムファイターズ

ファイナルステージ 埼玉西武ライオンズ2-4福岡ソフトバンクホークス

 

セリーグ

 

1stステージ 東京ヤクルトスワローズ2-0読売ジャイアンツ

ファイナルステージ 広島東洋カープ4-0読売ジャイアンツ

 

@1位チームにアドバンテージ1勝を含む

 

今年のクライマックスシリーズはホークスがビジターでライオンズに4勝し2年連続、カープが2年ぶりに日本シリーズを決めてた。

 

パリーグはホークスが初戦でデスパイネ満塁本塁打など初回から5得点をあげて快勝。第2戦は太田と近藤のタイムリーで逆王手をかけた。第3戦は4回にデスパイネと松田の2発で2点勝ち越し、6回に1点差とされたが再びデスパイネと中村の2発で逆転、東浜の後を石川や森らで逃げ切り、ファイターズを2勝1敗で通過しファイナルステージ進出を決めた。

 

ライオンズとは初戦で菊地を攻略するなど10得点。第2戦は3回までに7-5という打ち合いからライオンズが追加点をあげてライオンズが初勝利。第3戦は榎田から3回に4得点しリリーフ陣も打ち込み15得点の快勝し2勝2敗に。第4戦は柳田にCS初本塁打など4点先制し、2点差の接戦で迎えた7回にデスパイネと内川のタイムリーの追加点を取り王手をかけた。そして第5戦。初回に無死満塁から柳田が走者一掃のタイムリーで3点先制。5回に森のタイムリーで1点差された直後の6回に柳田が追加点の1発。8回に上林の2点タイムリーをあげて追加点8回、9回に1点差にされるも最後は守護神の森が逃げ切りホークスが球団初の下克上での日本シリーズを決めた。

 

セリーグはファーストステージで初戦は今村が5回途中まで1失点に抑えて2アウトから上原を投入して山田を三振にして流れを掴んだ。陽岱鋼のエンドランが決まり追加点をあげて初戦をものにした。第2戦は最終戦から中4日で菅野が先発し1四球のみで準完全試合ノーヒットノーランジャイアンツが2連勝しファイナルステージに進出した。

 

ファイナルステージは初戦で大瀬良が6回1失点、打線も鈴木誠メルセデスから2ランと會澤のタイムリーで3点先制、7回に丸の本塁打などで追加点をあげ3年連続で初戦をものにした。第2戦は田口とジョンソンの投手戦となりマギーのタイムリーでジャイアンツが先制も8回に今年で引退する新井のタイムリーで同点、菊池の3ランが勝ち越し打となり3勝目ではやくも王手をかけた。第3戦はリーグ優勝を決めた試合で好投した九里がこの日も好投。打線も丸がこのシリーズ2本目の本塁打など5得点。リリーフ陣も岡田、一岡、ジャクソン、フランソアでつないで逃げ切り2年ぶりの日本シリーズを決めた。

 

今年の日本シリーズの組み合わせはカープvsホークスの西日本シリーズになったがこの組み合わせが初めてだったのは意外だった。もし、ライオンズだったら第8戦まで戦った1987年以来であったが今回は実現しなかった。

 

2004年にパリーグが導入したプレーオフ制度が始まって14年目となるが下克上したのがセリーグでは2014年のタイガース、パリーグでは2004年のライオンズと2005年のマリーンズがホークスを破り逆転でリーグ優勝となりそのまま日本一になった。CSになってから2010年のマリーンズがライオンズとホークスに勝ってそのままドラゴンズにも勝利し日本一になったことから各方面から2位と3位が勝つと「下克上」と呼ばれるようになった。

 

今思えば、このCSになったのはレギュラーシーズン1位ながら2004年と2005年、2006年は3位でプレーオフに行ったがライオンズとマリーンズには2勝3敗でホークスはリーグ優勝を逃した。

 

当時のホークスの王HC(いわゆる監督)が「リーグ1位なのになんでリーグ優勝にしないんだ」と言ったのをきっかけに2006年から初めてアドバンテージ1勝が付いた年になった。だが初優勝したファイターズに2連敗し0勝3敗で敗退した。その後も2007年に敵地でマリーンズに1勝2敗で敗戦。秋山新HCで挑んだ2009年に初めてAクラスになった岩隈と田中率いるイーグルス2連敗、2010年にマリーンズに3勝1敗としながら打線と成瀬のフル回転の前に3連敗し逆転で敗退した経緯があった。

 

メジャーリーグとは違い地区制度ではないのである外国人選手が「メジャーとは違うのでやはりCSはやめてリーグ優勝したチーム同士での日本シリーズにすべき」と言う記事が昨年あった。

 

元々はパリーグが赤字だらけの経営や大阪近鉄の合併問題がありストライキした年の2004年を境にメジャーリーグを手本としたプレーオフ制度を導入した。セリーグは2004年と2005年にプレーオフが無かったためドラゴンズがライオンズに敗戦。タイガースがマリーンズに「伝説の33-4」でのスイープをされた経緯から2006年からセリーグも導入した。

 

プレーオフ制度を導入して14年目だがそろそろ見直しの時期に来てると感じたのが今年である。アドバンテージを生かしたカープと活かしきれなかったライオンズを見ると1stステージの3連戦とファイナルステージの

 

6連戦の形式を少なくとも変えてもいいと思い始めた。

 

ライオンズの橋上ACが「最初の打席が大事になる。ただ、難しいのがホームではやれるけど6連戦なので上手くいかないとそのまま持ってかれる可能性があるからアドバンテージは有り難いけど逆に難しいかな」と話していただけに1位チームの難しさを痛感しただろう。

 

例えば、3位チームの出場を廃止にして、レギュラーシーズン優勝のタイトルを追加で設立し、1位vs2位との対戦をリーグ優勝決定シリーズとし7戦で4勝したチームがリーグ優勝チームとして日本シリーズに進出すると言うやり方がベターではある。

 

ただ個人的には3位チームの廃止案が現時点ではないため現在のフォーマットを少しアレンジした形にするとこうなる

 

・レギュラーシーズンをリーグ優勝ではなく「シーズン優勝」を新たなタイトルとして新設し、2位と3位がプレーオフシリーズへ、1位チームがリーグ優勝決定シリーズに進出する方式に変更する。

プレーオフステージ(新設)はアドバンテージを2位チームにも1勝つけて4戦3勝にする。そのかわり3位チームにも本拠地で開催する権利を与えるようにする。

・リーグ優勝決定シリーズ(新設)はプレーオフシリーズの勝ち上がりチームの本拠地で1試合開催する。そこから残り5試合は1チームの本拠地で開催する。

 

以上のような3位チームである場合の仮設定をするとこうなる

 

プレーオフシリーズ第1戦 ビジター

中1日

プレーオフシリーズ第2戦 ホーム

プレーオフシリーズ第3戦 ホーム

中1日

プレーオフシリーズ第4戦 ビジター

中1日

リーグ優勝決定シリーズ第1戦 ホーム

中1日

リーグ優勝決定シリーズ第2戦 ビジター

リーグ優勝決定シリーズ第3戦 ビジター

リーグ優勝決定シリーズ第4戦 ビジター

中1日

リーグ優勝決定シリーズ第5戦 ビジター

リーグ優勝決定シリーズ第6戦 ビジター

 

こうすると2位と3位チームも1試合以上は必ずホームでやれるため収入が入る。また勝ち上がりの場合も3位チームだと合わせて3試合になりリーグ優勝決定シリーズの第1戦に勝利するとレギュラーシーズン優勝チームが第4戦までの3試合することが濃厚のため1位チームだけが収入を得ると言う矛盾が解消される。

 

2位チームもプレーオフシリーズ第3戦で決着だと1試合だがそれでも2試合は出来るので1位チームと1試合の差しかないため1位チームの方が収入を得ると言う仕組みもできると言うことだ。

 

あくまで仮設定だが3位チームが参加する場合は1位と2位とにもアドバンテージを付けてあげるかわりにホームでの開催権をあげるなどの工夫をしないと上位チームだけ収入が入ると言う矛盾をなくすことだろう。

 

また、3連戦や6連戦ではなくメジャーリーグポストシーズン形式を手本にして間に中1日を置くとこで上位チームに考える時間と休息を与えることで流れを持っていかれないような日程の組み合わせをしてあげれば少しは無意味さをなくすことができると考えられるだろう。

 

CS導入して観客動員の稼働率はほとんどの年で90%ごえのようなのでファンの関心はあるから制度を少しずつ改善していけば廃止になることは無いと考えてもいいだろう。