みちのくのブログ

スポーツなら東北楽天ゴールデンイーグルス、ベガルタ仙台、仙台89ers

ドラフト会議は補強する場ではなくプロとして活躍できるかどうかを見極める場

いよいよ、ドラフト会議が10月25日に東京で開催されるが、各球団ともどの選手を指名していくか大図目のところであるだろう。

 

ただ、ドラフト会議の話題になると「補強ポイント」と言う扱いでチームの弱点を補うと言うニュアンスが強いのが気になる。

 

たしかに、それはそれでいいが、個人的には「プロで活躍できるかどうか?」が一番大事でドラフト会議は補強ポイントの場ではないと思うからだ。

 

パリーグのリーグ優勝に貢献したライオンズの渡辺SD(来年からGM)が「ドラフトは補強ではないがそういう要素もあるだろう」と話していたことに気になっていた。

 

渡辺SDはドラフトを「補強ポイントの場ではない指名」をここ数年したおかげで、源田、多和田、山川、外崎、今井などネームバリューにとらわれないドラフト戦略をしたことがリーグ優勝できた要因だと考えられる。

 

渡辺SDは「山川は最初から即戦力で取ったわけでは無かった。北東北大学リーグでのんびり屋さんで育ったため厳しさが足りなかった。門限を破ったりして厳しく注意した。」と言うエピソードがあったらしい。

 

要するに即戦力では無いがファームで試合を経験させて2-3年で戦力になれると見込んでの指名だったと考えられる。

 

大事なのは2-3年後、4-5年後にその選手が1軍の主力として戦力になっているかどうかが大事で「プロは1年が勝負」とは言え先を見据えた指名をしなければどこかでしわ寄せが来るのが目に見えると言うことだ。

 

個人的には高校生と大学生は「新卒」なためファームからスタートさせて体力作りやフォーム作りをしながら試合で経験させてから1軍に上げさせるべきで少なくとも気温が低い春先の4月5月からの即戦力での起用は基本的には避けるべきだろう。

 

逆に社会人と独立リーグはなるべく春先から使ってあげるべきで彼らは体がもうすでに出来ており、いつでも試合に出るつもりで指名を待ち続けているので見込みがあれば早く即戦力として起用してあげるべきである。

 

だからドラフトを2つに分けるとしたら高校生と大学生は「新卒ドラフト」で社会人と独立リーグなどは「補強ドラフト」として分けてした方がはっきりとした育成と補強が出来ようになればいいのではないかと最近思い始めたのであった。

 

また、ドラフト1位の指名順位の優先順位をBクラスの6球団から先に指名して、終わったらAクラスの6球団が指名するなどの工夫があっていい気がするし上位チームの戦力はある程度整っているからである。またFAで獲得した選手の球団からドラフト指名権を1つあげるなどの譲渡権を与えてもいいだろう。

 

今年は、高校生では投手は金足農の吉田、野手では大阪桐蔭の根尾、藤原、大学は梅津、上茶谷、甲斐野の東洋大トリオ、野手では頓宮と辰己、社会人では生天目と笹川などが挙げられている。

 

だが、今年はより戦略性や駆け引きが重要らしいので各球団がどんな指名するか楽しみだし興味深いのである。

 

1年1回の大イベントがもうすぐ始まる。