大相撲における番付制度の限界 ランキング制度への移行をするべき
大相撲は初場所の真っ最中だが、横綱白鵬と稀勢の里がケガと不振で休場になった。
横綱は1回なると勝ち続けない限り降格どころか引退しなければならないという、まさしく檻に閉じ込められ逃げ場がなくなる厳しい世界でもある。
今思えば、大相撲における番付制度はスポーツ界の世界中探しても日本の大相撲だけでテニスやゴルフや卓球などのランキング制度では「1位なったら勝ち続けない限り引退」などという暗黒も含めたルールなどはないからこの競技だけ異常な世界だということが分かる。
例えば、世界ランキング1位だったジョコビッチやナダルやフェデラーはケガをして長期離脱をするが決して引退はせず、ケガの治療とリハビリをして実戦復帰し、また優勝して活躍しているからそろそろ大相撲界もそちらの方向に展開する時が来ているだろう。
それでも白鵬や稀勢の里ら横綱人の出場を見ると不祥事やケガによる不振があっても出場しなければいけないのは「関取を大事にしない協会の責任」で結局のところ「人気先行興行」から脱却できていないということだ。
むしろ関取たちは協会に利用されてイタチごっこをされているから自主引退や欠場がしにくい環境でもある。
だからこそ、ランキング制度(番付制度の廃止)の導入で負ければ下がり、勝てば上がるという分かりやすい制度にし不祥事(薬物や賭博)がなければ欠場しても引退せず復帰が可能な環境に思い切って180度変えてしまえばいい話でもある。
だが、今の協会は全く変える気ゼロだからしばらくはあの不祥事の件で頭がいっぱいだろうが、検討するよりはありそうだ。