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ベガルタ仙台がJ1で初めて本拠地未勝利で仮降格になる 丹治強化本部長は爪痕を残しての退任

ベガルタ仙台 17位 勝ち点28 6勝18敗10引き分け

 

新型コロナウィルス(COVID-19)の世界的パンデミックにより全世界でサッカーのリーグ戦の中止や延期が相次ぎだ今年であったが、7月から再開したリーグ戦も各クラブで感染や観客の制限があり赤字や債務超過が出るも最後まで開催ができ、ひとまずの区切りを迎えることができたことが収穫だろう。

 

そんな中、ベガルタ仙台が成績不振、債務超過や選手の不祥事による社長の交代もありチームはJ1で初めて本拠地未勝利で今年を終えると言う逆の意味でのトリプルスリーを達成した。

 

上位チームには特にホームで逆転負けが目立ち17戦未勝利で終えてしまった。下位チームを中心にアウエーで6勝するほどなので力はあるが、ホームだと得点力不足で負の連鎖を脱出することが出来ず来年へ持ち越しとなった。

 

2017年に長崎から復帰した丹治強化本部長が退任となった。最終的には2014年同様に成績不振の責任を感じたと思っての退任は残念だが、前任の強化部長が酷すぎるもあった。仙台の中ではトップクラスのフロントマンであることは間違いないから他のクラブからのオファーがありそうなので仙台に恩返しの勝利をしてもらいたい。

 

過去には経営幹部に手倉森氏を残留させたり、ここ数年で適材適所に獲得してきた選手たちを即戦力として機能していることは間違いない。限られた資金力でチームに種子を撒いたことを置き見上げに確かな爪痕を残しての退任となるので本当に感謝しかない。

 

そんな中、今年は2年連続で丹治強化本部長以外でのMVPとなったのはFWの長沢だろう。サポーター投票はGKのスウォビクだが、ユース上がりの小畑や失点数の多さを考えると9ゴールをあげた長沢になるからだ。

 

チームが勝てない責任を人一倍感じた長沢がハットトリックで19試合ぶりの勝利を挙げたアウエーでのガンバ大阪は苦手で下手だった頭で決めるなどクロスから得点するなどフィットし始めてたきっかけになったと思われる。ワンタッチで流し込むだけでなく高さで決められるようになったからチーム状態次第では15ゴール以上は狙えるところまで来ただろう。

 

ところが、ここに来て資金難の影響か大分への移籍が濃厚なのが残念なところで、年齢は32歳で推定年俸は4000万なので仙台にとっては8000万の価値だから流出は避けられない情勢なので移籍金をどのくらいもらえるか?

 

来年は仕切り直しの東京五輪を挟んでのシーズンになるのでまた違った意味での過密日程が予想され、J1も20チームまで増加し4チームがJ2に降格する過酷な年になるだろう。若手の若返りも含めた全員サッカーで立て直しを図るだろう。

 

選手の補強も進みそうだが、ヘットコーチの人事も混沌とし始めており、後任にはJ2長崎で手倉森誠元HCの再就任を1本化しているようでまさかの展開。

 

佐々木新社長が強化費を維持しながら債務超過を2年で目処を立ち3年目で解消を目指すようだが容易ではないだろう。

 

経営の立て直しが急務だが今年は17位で仮降格したので、どうせなら2022年はJ2で戦うまでの見通しをあえて立ててもいいかもしれない。今までの見通しの甘さを防ぐにもそれくらい危機感のある経営計画を立てないと今度こそ再生不可能の可能性もあるだろう。今後の動向に注目になる。