みちのくのブログ

スポーツなら東北楽天ゴールデンイーグルス、ベガルタ仙台、仙台89ers

特別記事 京都アニメーションの放火事件で思い出された、1994年F1ドイツGPで起こったベネトンのヨス・フェルスッタッペンの給油から漏れたガソリンの引火の恐ろしさ

1994年 7月31日 F1 ドイツGP ホッケンハイム

2019年 7月18日 京都アニメーション 放火事件

 

7月18日に京都アニメーションで起きた放火事件で現時点では従業員35人が犠牲になり平成以降での放火事件では最悪の事態になった。

 

犯人は1階でガソリンに引火させて、螺旋(らせん)階段を下から上に炎と煙があったという間に舞い上がったようなので逃げようにも逃げれなかったのが真相のようだ。死因の原因が一酸化炭素中毒によるものだから放火の怖さが出た事件でもあった。

 

しかしながら、この事件で思い出されるのはガソリンの引火の恐ろしさである。自動車レースの最高峰でもあるF1で放火ではないが事故が起きたのを思い出したところだった。

 

今から25年前の1994年7月31日。ドイツのホッケンハイムで行われたF1の世界選手権シリーズの第9戦。スタート直後に後方で4台、1コーナーでさらに6台のクラッシュという波乱のスタートになった。14週目に給油のためベネトンのヨス・フェルスッタッペンがピットインした。給油から3秒後にガソリンが漏れてその2秒後に引火しマシン全体に燃え広がった。

 

この事故でピットクルー5人とフェルスッタッペンが軽いやけどだったが1歩間違えれば爆発の可能性があっただけに、防火用のスーツと消火器が素早い対応してくれたので最小限に食い止めてくれた。

 

原因はこの年から導入された給油器に不正改造があったことが発覚したようだが、1994年は事故だらけでハイテク化が禁止されたことでスピードの制御がドライバー自身でやらなければいけなかったわけで、サンマリノGPでローランド・ラッツェンバーガーアイルトン・セナは時速300km近くの状態でタンブレロの高速コーナーに突っ込んで出血多量で亡くなっただけに安全性が問われる年でもあった。

 

今回の放火事件でガソリンの引火の恐ろしさ、理由がどうであれ無差別に殺意のある事件が取り返しのつかない事になるかを思い知らされた事件になった。