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AFCアジアカップグループステージ第3節 武藤と塩谷の2ゴールとシュミッドダニエルの好セーブで1位通過

AFCアジアカップ アラブ首長国連邦大会 グループステージ第3節

 

グループA   アラブ首長国連邦1ー1タイ

       バーレーン1-0インド

グループB   ヨルダン0-0パレスチナ

       オーストラリア3-2シリア

グループC   韓国2-0中国

       キルギス3-1フィリピン

グループD   イラン0-0イラク

       ベトナム2-0イエメン

グループE   カタール2-0サウジアラビア

       レバノン4-1北朝鮮

グループF   日本2-1ウズベキスタン

      オマーン3-1トルクメニスタン

 

日本はトルクとオマーンに2連勝して決勝トーナメントを決めたため、ターンオーバーという形で2試合スタメン出場していた選手たちを休めて、北川以外の10人が今大会初スタメンという形になった。今回から16か国から24か国に増加しワールドカップと同じ7試合になったためどっかでターンオーバーをしないと準決勝・決勝には残れなくなるだろう。リオ五輪のアジア地区最終予選でも2連勝し第3節はターンオーバーをした実績があったら今回のメンバー構成は必然的になった。

 

先制点を許した場面でシュミッドは「ポジショニングミスがありニアサイドを開けてしまった」といったが、この失点の原因はすでに使いものにならないはずの「お調子者の槙野」だ。槙野は左サイドからタテパスで裏を取られてショムドロフにゴールを許してしまった。初戦のトルク戦でも地上戦に弱い吉田との相性の悪さもありこの2人の間のスペースををうまく使われてスピードのある選手に裏を取られるという弱点を突かれてしまったところがある。これで槙野はよっぽどの限り使われなくなり、吉田の出来も含めて今度の3月ではフランスに移籍した昌子と富安で組んでも面白そうだ。

 

先制された直後に、右サイドでリオ世代の室屋が1vs1のドリブルからクロスを上げて武藤が頭で合わせて同点とした。2人ともFC東京時代のチームメイトもあり息があったプレーができたかもしれない。ワントップだと機能しない武藤は1・5列で起用されていた北川と2トップで組んだほうが持ち味であるドリブルとミドルシュートがみられそうだ。大迫と酒井宏はけがとイエロー1枚持っているので今後も起用される可能性がある。

 

後半、コーナーキックから再び右サイドバック室屋のクロスがこぼれてそこにボランチとして出場していた塩谷が左足のミドルが決まり勝ち越しゴールを挙げた。広島からアルアインに移籍し、自身がけがをしてサポーターがお見舞いに来るほどの人気のようで、TVでゴールした瞬間に塩谷の奥さんが喜んでる姿があったので家族の力も働いたようだ。ポジションはセンターバックだけでなくクラブワールドカップの時は左サイドバックで得点やアシストしたり、この試合ではボランチにしたとして出場するほどだから代表では貴重なユーティリティープレイヤーとして起用されそうだ。

 

仙台で唯一選ばれたGKシュミッドダニエルも先制点は取られるも、後半に相手のミドルシュートに対して準備したおかげで好セーブできたから上々のA代表での実質公式戦デビューになったであろう。権田が初戦でイエロー1枚貰っており、東口が腰を痛めたようなので勝ち上がれば決勝トーナメントでも起用されるのは十分考えられる。

 

1点差で逃げっ切った日本が1位通過を決めた。その決勝トーナメント1回戦の相手はグループE2位通過を決めたサウジアラビア。サウジvsカタールの試合を見てみたが弱点があるとしたらDF面での連携ミスを日本がついていけるかどうかだろう。

 

1点目はカタールのPKのチャンスを止めた後にセンターバックの2人がお見合いする形でパスを通されての失点なだけに中央から縦に速いダイレクトのパスで崩していきたい。2点目はコーナーキックからだったがゾーンディフェンスを敷いてるようなのでこぼれ球を拾ってミドルシュートを打ったほうがよさそうだ。

 

守備面で気を付けていきたいのは縦のスルーパスだろう。センターバックの吉田と富安の間、両サイドバックの長友と酒井宏が上がった時に裏を取られてカウンターを受けてしまうところだろう。先制点や1点リードは無理に人数をかけて攻めることをせず守備ブロックを引いて対応したほうがよさそうだ。

 

決勝1回戦を勝ち抜けすると準々決勝ではオーストラリアに勝ったヨルダン(ベトナム)と当たる可能性があるだろう。得点は3も失点は0だから前線からの守備からのカウンターで攻めてくることが予想される。

 

準決勝だと優勝候補のイランが上げってきそうで、アジア勢では世界ランキング1番手でカルロスケイスHCの体制で8年目だから集大成をかけてくる。決勝だとソンフンミン率いる韓国か開催国のアラブあたりが来そうではあるが、日本は調子いい選手を使いながらの総力戦いくからまずは準決勝まで進めれるかどうかが今回の焦点になりそうだ。