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ベガルタ仙台が初優勝するには守備力・ラストパス・意思統一の3つ

2019年 ベガルタ仙台の布陣 現時点での予想 

 

システム 3-4-3(3-5-2)(3-4-1-2)

 

GK シュミッドダニエル (関) (川浪)

DF 常田 (金正也)

DF 大岩 (照山)

DF 平岡 (シマオマテ)

DF/MF 石原崇 (関口) (永戸) 

MF 椎橋 (富田)

MF 松下 (兵藤) (田中)

DF/MF 飯尾 (蜂須賀) (道斑)

MF/FW 石原直 (リャン) (吉尾)

FW ハモンロペス (阿部)

FW 長澤 (ジャーメイン) 

 

Jリーグは全日程が終わり各チームの契約更改と補強が進み、新年が明けて早くも新体制が整いつつある。

 

リーグ戦は13勝15敗7引き分けで11位、ルヴァン杯はグループステージ1位通過もプレーオフ敗退、天皇杯は初めて決勝進出とベストではないがベターなシーズンになった。

 

ベガルタ仙台的 ドラフト会議 指名順(内定含む)

 

1位 長澤 センターフォワードガンバ大阪

2位 石原崇 左ウィングバック 松本山雅FC

3位 松下 ボランチ ヴィッセル神戸

4位 兵藤 シャドーFW コンサドーレ札幌

5位 飯尾 右ウィングバック Vファーレン長崎

6位 シマオマテ センターバック 元レバンテ

7位 吉尾 シャドーFW 横浜Fマリノス

8位 道渕 シャドーFW ヴァンフォーレ甲府

9位 田中 ボランチ 桐生第一高校

10位 照山 センターバック 成立学園高校

 

即戦力候補 上位6人

将来性重視 下位4人

 

プロ野球のドラフト会議に例えれば、即戦力と将来性の若手をバランスよく指名し獲得したことで的確な補強が上手く行った。

 

主力組の流出があったが丹治強化部長は攻撃志向が強い選手を放出し、渡辺HCが要望していたハードワークが出来る守備志向とラストパスが出来る選手を獲得したと思われる。

 

神戸の長澤はガンバ大阪で途中出場ながら10ゴールした実績があるのでスタメンとベンチスタートのどちらでもいけるタイプだろう。どちらかというと王道型の高さでのゴールよりもワンタッチゴーラーのようなのでサイド攻撃が多い仙台はウィングバックの正確なグランダーのクロスか速めのアリークロスの方がいいかもしれない。

 

松本山雅の石原は左ウィングバックとシャドーでの起用でスピードもあるようだ。中野が札幌に移籍することから仙台では左ウィングバックで起用されると思われる。

 

神戸の松下は2017年まではレギュラーだったがイニエスタや三田の加入で出場機会が減ったため移籍したようだが、ボール奪取率の高さとラストパスが持ち味のようなので椎橋とボランチとして組まれそうだ。

 

札幌の兵藤は中野との人的トレードのようで、こちらも出場機会が減って悩んだ末に移籍を決めたようだ。兵藤はかつて在籍していた平山、水野、増嶋と「谷間の世代」と言われた2005U-20W杯のメンバーの1人であったが、FC東京の梶山も引退したことから事実上の最後の砦でもあるからトップ下かボランチでの起用になるだろう。

 

当時は本田よりもむしろ彼らが評価されていたからサッカー協会はなぜ彼らが定着できなかったかを検証するべきだった。この時の成績はベスト16だったが0勝2敗2引き分けで未勝利で敗退したから、昨年のワールドカップでコロンビア戦で引き分け以下だったら、もしかしたら同じ成績で敗退していたかもしれない。

 

新年になって、長崎から飯尾を獲得したが仙台を退団後2年間在籍していた丹治強化部長の人脈で獲得したかもしれない。古林が湘南に移籍し、蜂須賀がケガをしたため右ウィングバックを獲得した。

 

シマオマテはモザンビーク出身でスペインのレバンテでのプレー経験を持っているようだが、その後アラブに移籍し現在は無所属(フリー)なため確定ではなく内定のようので即戦力候補だがすぐにではなさそうだ。

 

吉尾と道渕は若手枠で獲得したようで、吉尾は横浜FMユース出身、道渕は仙台ユース出身であったが出場機会を求めての移籍のようだ。2人ともサイドでドリブルからの攻撃が持ち味のようでスタミナ面が評価されればウィングバックでの適正次第では起用される可能性もありそうだ。

 

新卒ではボランチの田中とセンターバックの照山を獲得した。大卒の獲得はなかったが、高卒の獲得で将来性のある選手を獲得した。

 

懸念材料は自分たちの目標や評価を過大になり過ぎる事や怪我人を増やさないことだろう。渡辺HCが「2位じゃダメ何です。天皇杯の決勝で感じたのでタイトルが欲しい」と言っていた。

 

だが個人的にはリーグ戦も含めてまだ上位進出の種まきが少ないから「3歩進んで5歩下がる」よりも「1年で1歩上がって0歩下がらない」チーム作りをすることがベストでありベターでもあるから自分たちのサッカーを過大評価するべきではないだろう。

 

カップ戦の天皇杯Jリーグのどちらか1つ優勝と得点45、失点40をベースに目指しリーグ戦は一桁順位を達成すれば上位進出の準備が出来るかどうかが焦点になりそうだ。そのためにはインターセプト最下位の守備と決定力を上げるためのラストパスが必要になる。

 

新チームリーダー候補だった生え抜きの奥埜がセレッソ大阪に移籍したためリャン、関口、富田のベテラン勢が精神的柱になるが、ピッチ上のチームリーダーは大岩になりそうだから彼らがリーダシップを持ってチーム全体の意思統一ができるかどうかがカギを握りそうだ。