みちのくのブログ

スポーツなら東北楽天ゴールデンイーグルス、ベガルタ仙台、仙台89ers

今後のベガルタ仙台は1桁順位とカップ戦優勝を目標にすべき

前半戦 7勝6敗4引き分け 勝ち点25 得点20 失点26 7位

後半戦 6勝9敗2引き分け 勝ち点20 得点24 失点28 

合計 13勝15敗7引き分け 勝ち点45 得点44 失点54 11位

 

ルヴァン杯 プレーオフステージ敗退

天皇杯 準決勝進出

 

Jリーグは全34試合が終わって川崎がリーグ2連覇、ルヴァン杯は湘南が優勝し、天皇杯は準決勝と決勝を残すのみとなった。

 

仙台は目標としている5位以内を目指したが最終節を待たずして可能性がなくなった。

 

個人的には1桁順位にさえ入れば来年はアジアチャンピオンズリーグが狙える3位か繰り上げでの可能性のある4位以内につなげると言う展開にしていけるかだろう。

 

2014年にグラハム・アーノルドHCをフロントが招聘したが低迷し、渡辺ACが昇格する展開になった。2016年までは堅守速攻型だったが、そのオフの練習から3-4-3を取り入れるようになりポゼッション型のポジショニングサッカーを目指すようになった。

 

2016年まではリーグ戦も12位が最高で、ルヴァン杯天皇杯も早期敗退が多かった。

 

2017年に長崎でGMをし、ブランメル時代から支えてきた丹治強化部長が仙台に復帰してから流れが変わり始めた。

 

石原、阿部、野津田、板倉、金、中野、古林、永戸、関口、矢島、ハーフナーマイク、ハモンロペスと出場機会に恵まれなかった選手をレンタルなどで獲得し次々と戦力アップに成功させたことが大きい。逆に生え抜き選手も同様で佐々木、茂木、小島、藤村、差波らをJ2やJ3に放出させて武者修行をさせた。

 

また、ワールドカップもあり5月にかけて公式戦15連戦だったためルヴァン杯でユース選手をスタメンにして主力選手を休ませるなど先を見据えた起用法など手腕を発揮させたから強化部長やGMこそが本当の監督である。

 

これに渡辺HCがオフシーズンにヨーロッパでの試合やクラブを訪問し参考にして戦術などを落とし込んだ成果が現れて少しずつチームの成熟度が上がってきた。

 

この目標(5位以内)にするきっかけになったのはルヴァン杯の準決勝で対戦した川崎戦だろう。第1戦は3-2で勝利したが0-2で敗れ準決勝敗退した。上位との差が見えたところでこの目標にしただろう。

 

ただ、2011年に4位、2012年に2位と手倉森前HCの時以来2桁順位が続いていたので、戦力と資金力が基本的に乏しい仙台はまず1桁順位を達成してから6位以内(Aクラス)やACLが狙える3位や4位を目指すべきで、個人的にはこの体制で1桁したことがないのに目標設定が過剰だと思った。また、5位は賞金がなく4位までないので基本的にこの目標に意味があったのかは疑問だ。

 

それを感じたのが9月の5試合勝ちなしと鹿島戦だった。選手たちのコメントも原因を突き詰めるよりも精神面(メンタル)が原因だと述べることが多くなってきたのが気になった。

 

確かにそれでいいが、原因の本心を突き詰めないと上位進出は無いわけで、最近になり負けた原因をメンタルにするのはむしろ本質から逃げているように見え始めたのが正直なところ。

 

あえて、言えばボランチで、リーグ2連覇した川崎に中村憲や大島や守田、アジア王者になった鹿島にはレオシルバや三竿や小笠原、リーグ戦9連勝したガンバ大阪に遠藤や今野がいることが分かる。

 

仙台は奥埜、富田、椎橋もいるがここが来季以降の補強ポイントになりそうだ。富田がベテランになりフル出場が難しくなるため、東京五輪世代の板倉が残って椎橋とボランチを組んで常田か3バックが出来るセンターバックを補強して、それができると攻撃思考がある奥埜をシャドーとして野津田と組んでも面白そうだ。

 

川崎の得点が落ちても守備が改善されたことがリーグ2連覇できた要因だから、仙台は得点を50、失点を40にして得失点差10を基本線にして主力選手の引き留めなどの補強策を丹治強化部長が出来るかにかかってくるだろう。

 

戦力や戦術面での完成度が反映されやすいリーグ戦よりも仙台の当面の目標はリーグ戦1桁順位とルヴァン杯天皇杯のチームタイトル獲得だろう。