ベガルタ仙台と横浜Fマリノスの大量失点の原因は「自分たちのサッカー」への拘りによる守備意識の低下
渡辺監督「矢島に細かい守備までは求めない」
ボスコクルー監督「選手たちにはあくまで攻撃的なサッカーを求める」
確かに聞こえがいいが、ここ数試合の大量失点を見るとスタメンの選手の守備力と首脳陣の守備意識の低下が原因とみられる。
攻撃的に行くのは構わないが前ががりになりすぎて中盤でのパスミスやDFラインの裏を取られてスピードのある選手たちにカウンターを許して失点するケースが最近の傾向だろう。
ワールドカップで優勝したフランスは19歳のエムバペがメッシ率いるアルゼンチンから2ゴールを挙げ次世代のスター候補に名乗りを上げた。1点目は裏を取ってから、2点目はPTエリア内でのドリブルと2店ともスピードを生かした攻撃だった。
ベガルタ仙台だと2015年にアウエーでの広島戦でDFの裏を取られて浅野にカウンターからドリブルを許して失点するシーンは何度も見られたからこの頃から傾向があっただろう。
今の現代サッカーにおいてはスペインやドイツのようにボールを持つだけでなく守備からのカウンターといった攻守の切り替えが必要になってくるだろう。
あるライターが「守備的サッカーはごめんだ」と言ったようだが、A代表も兼任することになった森保兼任新監督は広島時代に攻撃的だったペドロビッチ監督の後を受けて守備力を向上させて3度もリーグ優勝させたからいかに守備ができないチームは優勝できるはずなはいと既に正面済みだ。
他の競技よりも1点の重みがあるサッカーだからこそ、徹底した守備意識の改善で理想とする自分のサッカーではないことを勘違いしてはいけないだろう。
今思えば、イタリア代表が「周りはつまんないだろううけど、1-0はサッカーの中では一番美しくなおかつ理想的な勝ち方だ」と言っていたのを思い出したのであった。