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FIFAワールドカップ2018 ロシア大会 グループステージ第3節 日本敗戦もコロンビアの勝利に助けられ、史上初の反則ポイントでの「超棚ぼた」決勝トーナメント進出

日本0-1ポーランド

コロンビア1-0セネガル

 

「フェアプレーポイントって何ですか?」

 

試合後、ツイッター上にセネガル代表シセ監督の雑コラが使われていた。おそらくコンビニで店員から「フェアプレーポイント」での支払いです?」と聞かれ、それは何ですか?と聞き返しただろう。それくらい前代未聞の出来事だった。

 

この話題で世間が持ち切りだが、おなじみのセル何とかさんは「フェアプレーというアンフェアなことよりも、有利でありながらそのような展開にさせてしまったことが問題だろう」この人の論評は1つ的外れで浦和にびいきのところはあるが今回はまさに正論である。

 

肝心の試合は2試合連続でスタメンだった選手から6人入れ替えてきた。これは最善の策である。中3日や4日というグループHはタイトなスケジュールなため、川島以外のフィールドプレーヤーで変わったのが槙野、山口、酒井高、宇佐美、武藤、岡崎だった。逆に昌子、長谷部、乾、原口、香川、大迫がベンチになった。

 

ところが、2試合で1番苦しい試合だった。試合前で日本が9分割のうち7通りで自力突破の可能性が高かったからだ。

 

攻めていた時間はむしろ最初の15分くらいしかなかった。2トップで入った武藤。最初と2回目にシュートチャンスがあったが打てずパスを選択してしまった。控えスタートだったからここで活躍してレギュラーを奪う意気込みが欲しかったが少し消極的だった。岡崎は長友のクロスにニアサイドで合わせるシュートがあったが、後半開始早々に痛めていた右足首を痛め大迫と途中交代されてしまった。正直、スタメンでやるなら帯同していた若手で元気な浅野あたりを招集してもよかったが、結局は稼働率の選手を選んだ首脳陣のミスだろう。

 

ボランチに入った山口は柴崎と組んだが、攻撃に行くときの組み立てに課題を持っており味方とのパスミスが多く奮闘していた柴崎に負担をかけてしまった。さらにポーランド戦で先制点を許した余計なファールを犯すなど、長谷部の代わりに入ったがコントロールできずチームリーダーの不在を露呈してしまった。

 

さらに大戦犯未遂だったのがセンターバックの槙野だった。カバーリングのうまい昌子に変わりに入ったが、正直吉田とどっこいどっこいで、裏を取られるは、余計なクリアが多いは、余計なファールをするは、危うくはオンゴール未遂と踏んだり蹴ったりのプレーで日本中が裏で大ブーイングの嵐で個人的には最低点だった。

 

今思えば浦和レッズが巨大な戦力でタイトルを取り逃している原因に槙野のセンターバックとしての能力不足と性格にあると考えられる。槙野は「お調子者」の性格でU20W杯の時は赤髪で来るなど日本人や世界中に向けて恥さらしの身だしなみをしてしまったこともあった。

 

プレースタイルも相手に対して無駄な挑発やファールをしたり、もう1人のセンターバックに対してくっついてしまって、「俺の手柄だ」と自分のプレーしかできない致命的な性格を抱えていることだ。くしくも先制点を許した場面も吉田と重なり酒井宏らのところが手薄になりゴールを許してしまったから広島や浦和も含めて初めからこのポジションでのプレーは不向きだったし今後出場しても迷惑をかけるだけだろう。後半の終盤に時間稼ぎ要員で長谷部を投入させた原因は明らかに槙野と山口が不安だったからである。岡崎が負傷交代してしまったので可能性があるとしたらFW(セットプレー要員)としての出場だろう。

 

試合はポーランドに先制を許し、一時は3位に転落。後半30分に勝たなくてはいけないコロンビアが先制点を上げて2位に再浮上。すると日本は後半40分過ぎにベンチから選手に指示を送った。武藤に代わり長谷部が入る。このままだとセネガルに勝ち点、得失点差、総得点、直接対決で2-2の引き分けのため今大会から導入したフェアプレーポイントで日本が4、セネガルが6だったため日本が2点目を失うと得失点差で敗退のため、西野技術委員長(監督代行)が独断で指示をした。この作戦が当たり日本が2大会ぶりの決勝トーナメント進出を決めた。

 

この決断に賛否両論だったが個人的には半分正しいが半分間違ってると言っていいだろう。なぜなら、日本が敗れて、セネガルvsコロンビアが引き分けなら日本が敗退する可能性があっただけにどうだったか? もし、日本が同点かリード、またはコロンビアが2点差でリードならこの作戦は間違ってなかったが、まだセネガルが同点にする可能性があっただけにこの決断をするのは危険と隣り合わせがあったことも忘れてはいけなと思うからだ。正直、ポーランドが1点リードしていたため、ボールを奪いに行くことなく終えられたのが助かっただろう。

 

今回感謝しなければならないのは特にわざわざ日本に敗れるもそこから2連勝の逆転で決めたコロンビアだろう。初戦の開始3分でのレッドカードと先制点がなければ日本は敗退していた可能性が高かったからだ。今回の出来事で文句を言わなかったセネガル代表のシセ監督のコメントも見事で次のワールドカップでは力をつけてくるのは間違いないだろう。ポーランドも初勝利をしたかったら日本はボールを奪わなかったことにも感謝しないといけないだろう。

 

こうして今回のグループステージでの日本の戦いは、「ある程度頑張りがあっあものの相手のミスに助けられたことによる超が付くほどの棚から牡丹餅の2位通過」だったことを日本は自覚しなければならないだろう。

 

次にベスト16で対戦する世界ランキング3位のベルギーはランクが1つ上がるどころか3つ上がる感覚だからこの3チームに感謝し戦わないとどっちみち、「しっぺ返し」が待ち受けるだけだろう。