みちのくのブログ

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好調な大分トリニータがワンチャンスを生かし3位浮上の快進撃

J1第7節 大分トリニータ2-0ベガルタ仙台

 

仙台は前半から好調な大分トリニータに対してチャンスを作っていたが、大分から点を取るなら敗れた広島戦を見るとボランチでのパスミスを狙って行くべきと見ていたら、そのチャンスが訪れたがハモンロペスとジャーメイン良が決めることができなかった。

 

すると常田のクリアミスを後半から中盤を厚くしてきた大分がボールを拾い岩田が押し込んでワンチャンスで先制点を上げた。2点目は左サイドからの折り返しにオナイウ阿道が押し込み追加点を上げた。

 

これで大分トリニータは広島とFC東京に続いてリーグ戦3位浮上の快進撃となった。同じ昇格してきた松本山雅は得点力が基本的に無いので厳しいと見ていたが、大分は70得点するなどひょっとしたら中位まで行くのではないと見ていたが予想以上の快進撃を見せている。

 

Jリーグ杯のタイトルを10年前に獲得するなどJ1で4位まで成績を残していたが、低迷し一時はJ3まで降格していた。そこで就任したのが片野坂ヘッドコーチ(監督)だった。

 

片野坂ヘッドコーチはコーチ歴が長く、広島とG大阪でペドロビッチ、森保、長谷川ヘッドコーチのもとでアシスタントをし、いずれもリーグ優勝しているからまさしく優勝請負人の指導者として台頭していた。

 

攻撃的なサッカーで仙台と同じ3バックを敷いており、ワンチャンスを生かすカウンターでアジア王者の鹿島や上位候補の札幌をアウエーで勝利しているから上位争いとして戦える自信がついてきたようだ。

 

リーグ戦でアジアチャンピオンズリーグ圏内の3位以内に入り、Jリーグ杯か天皇杯を優勝などの実績を積んで行くようになると将来の日本代表の指揮官として森保ヘッドコーチの後を受け継ぐかもしれないと見ているが果たしてどうなるか。

 

 

3トップが3得点に絡む活躍でリーグ戦をホームで今季初勝利

J1第6節 ベガルタ仙台3-0サガン鳥栖

Jリーグ杯グループステージ第3節 ベガルタ仙台2-1柏レイソル

 

スタメンのメンバーを見ると3バックのセンターに大岩ではなく常田を起用してきた。大岩の出来が悪かったかそれとも刺激を与える意味で起用してきたかもしれない。攻撃陣は吉尾と兵藤がインサイドハーフ、ハモンロペスとジャーメインの2トップで行くようだ。

 

修正点としていたサイド攻撃が機能し、前半15分に右サイドの蜂須賀からのパスに吉尾がスピードを生かしてドリブルを仕掛けて左足のクロスにピンポイントでジャーメインが頭で押さえて先制した。

 

吉尾はスタメンで起用したあたりから持ち味のドリブルとポスト中村俊と呼ばれる正確なパスで攻撃面での司令塔として良いプレーが出来ているのでしばらくはスタメンとして起用される可能性が高くなっただろう。右ウィングバックの蜂須賀と左の3バックの平岡ら右サイドの3人の距離感がよく、守備面も安定していた。

 

後半には鳥栖パスミスから吉尾の左足のシュートがポストに当たるも兵藤が右足で詰めて貴重な追加点を上げた。その後、鳥栖のハンドでPKを得てハモンロペスが蹴って失敗するも、終了間際にショートカウンターから左ウィングバックの石原が駆け上がり、こぼれ球をハモンロペスが拾って落ち着いてシュートを決めてダメ押しの3点目を上げた。これで今季初のリーグ戦初勝利をホームゲームで飾った。

 

水曜日のJリーグ杯はけがで離脱していた石原と長沢の2ゴールで柏レイソルに2-1で勝利し予選リーグ唯一の3連勝を飾った。この試合でルーキーの照山がスタメン出場し長沢のゴールをアシスト。途中出場した田中歩ボランチとしてプレーしまずまずのデビューになったようだ。

 

公式戦で初の2連勝を飾り基本的なメンバーと戦い方が見え始めたが、リーグ戦はここ2試合はアウエーでしかも好調な大分トリニータとアジア王者の鹿島アントラーズなので負けなしの2分けか1勝1敗以上で切り抜ければ御の字だろう。

 

 

サッカーA代表3月Aマッチデー ロシアW杯で森保HCを昇格させればどうなったか?

サッカー日本代表Aマッチデー 3月 2試合

 

日本0-1コロンビア(横浜国際総合競技場)

日本1-0ボリビア(神戸ウィングスタジアム)

 

U23アジア選手権 最終予選

 

日本8-0マカオ

日本6-0東ティモール

日本7-0ミャンマー

 

最初のコロンビア戦はファルカオハメス・ロドリゲスがスタメンでケガで辞退したキンテーロを除けばベストメンバーだった。日本もそれなりに戦ったが富安が不運なハンドで取られたPKを決められて0-1で敗戦した。

 

その後コロンビアが韓国と対戦して1-2で敗れたようだが日本との違いにカルロスケイロスHCが「アジアには2つのタイプのサッカーがあり、日本と韓国は同じ方向を向いている。日本は非常にスピーディーだが、韓国の方が精巧で、この地域ではより強い」と語った通り激しさでは韓国が上で「ラフプレーも負けだ」と揶揄されたようだが日本の方がやりやすいのが真相のようだ。

 

2戦目のボリビア戦はスタメンを全選手行うターンオーバーをして来たのは既定路線だった。前線は初招集された鎌田がワントップで香川、乾、宇佐美の3人だったが、ロシア組みの3人で内容が良かったのが乾だった。逆に孤立させたのがが香川と宇佐美でパスの精度も低く仕掛けられずアピールが出来なかった。

 

直後に中島、堂安、南野が途中出場してカウンターから中島が股抜きのシュートを決めて先制しただけに前線はこの3人でしばらく固定するのが決まったようなものになった。

 

ちょうど同時期にミャンマーU23選手権の最終予選が行われてこちらは順当に3連勝で本大会出場を決めた。

 

南米選手権ではヨーロッパ組どころかJリーグ組はリーグ戦が行われるなどもありクラブの招集に制限があるようなので世代交代も含めて久保建や三好などの東京五輪世代を含めた若手中心のメンバーになりそうだ。

 

 

司令塔不在でチームもサポーターも最下位なベガルタ仙台

J1第5節 ベガルタ仙台0-2セレッソ大阪

 

Aマッチデー後の2試合で対戦するセレッソ大阪サガン鳥栖に2連勝しないと残留争いどころか降格の危機に陥る可能性がある。

 

左サイドでセレッソのパス回しにプレスが掛けられず左サイドから攻められて都倉に移籍後初ゴールを許す展開に、後半には昨年まで仙台にいた奥埜が富田からボールを奪いショートカウンターから追加点を奪った。

 

これでリーグ戦4連敗でリーグ最下位になった。その要因は司令塔不在で攻守のバランスが整ってないという点だろう。リーグ戦の上位チームはFC東京だと橋本と久保、名古屋だと長谷川アーリアジャスール、神戸だとイニエスタポドルスキと司令塔がいるという点だ。

 

ここ数年仙台の司令塔は誰?となるとその試合ごとに変わっている点では司令塔不在でやっていたというのが現実問題として現れているのかもしれない。

 

開幕前に椎橋が右足首を痛めて数ヶ月離脱が思った以上に大きくチームが影響しているのは否めないのは事実であろう。この試合で先制点を許した場面では左サイドから崩されたのが弱点なのかもしれない。

 

個人的には常田を左の3バックに入って、椎橋がボランチとして復帰したらボール奪取能力が高いシマオマテとのコンビで立て直しをするこそが近道なのかもしれない。

 

攻撃面では横浜からレンタル移籍してきた吉尾がトップ下に入り、ジャーメイン良と長沢あたりで攻撃の形を作るなどの工夫が必要だと思われる。

 

次節のサガン鳥栖戦を取ればリーグ戦初勝利で踏みとどまり、負ければ降格の危機が来るという崖がすぐ側にあるという試合になりそうだ。

 

相変わらず仙台サポーターは浦和サポーター同様に問題児が多く、結局のところ自分勝ってな応援が多いからこれを見たサポーターがスタジアムに来るのをためらってしまうのがこの試合の観客数でもある10000万人前後に現れているのかもしれない。

Jリーグ杯は首位発進もリーグ戦は最下位スタートのベガルタ仙台

J1第1節 仙台0-0浦和

J1第2節 横浜FM2-1仙台

J1第3節 仙台1-3神戸

J1第4節 湘南2-1仙台

 

Jリーグ杯第1節 鳥栖1-3仙台

Jリーグ杯第2節 仙台2-1FC東京

 

リーグ戦開幕から1ヶ月が過ぎチーム状況が見えてきた。

 

ベガルタ仙台は開幕戦で浦和と対戦も0-0。開幕前に椎橋の負傷離脱だったが新加入の兵藤が守備面で貢献したことで興梠を抑えたことが大きい。

 

浦和は西村(モスクワ)よりもシュート決定率の低い杉本をわざわざ獲得したが攻撃面で停滞しアジアチャンピオンズリーグの試合ではチームのシュートが0だったからこの補強は無意味だったということだろう。長沢のシュートが西川に防げられただけにホームで勝ち点2を落とす結果になった。

 

第2節と第3節は横浜と神戸に完敗したがイニエスタと三好に苦手意識があるようだ。イニエスタは仙台の持ち味であるプレスを交わせるパスを持っており、三好は川崎時代に仙台から2ゴールを上げており、彼のドリブルに苦戦してるようだ。

 

それだけに第4節の湘南戦は落とせない試合になったが、前半の終了間際に湘南に先制され後半にも追加点を奪われた。けがから戻ったハモンロペスが得点するも1点差負けでリーグ戦は4試合終えて未勝利。順位は最下位の18位スタートになった。

 

対照的にJリーグ杯は今年も全選手のターンオーバーをしての2連勝なのでスタメンを固定化せずに行く方針は変わらないだろう。

 

4月以降は6月の南米選手権まで基本的にはノンストップで行くだけに挽回するチャンスはあるが、相手はC大阪鳥栖と下位同士でさらに好調な大分とアジア王者の鹿島が控えているだけにAマッチデー後の2試合は2連勝しないとさらに苦戦するのは目に見えているだろう。

 

Jリーグの関係者からしたら「仙台なんて目立たないしネタにもならない。あの役目も終わったのでどうでもいいだろう。」と思っているだろうから反骨心を持って挽回するしかしないのが今の仙台なのかもしれない。

 

今日からJ1リーグが開幕するがここで順位予想を独自目線で

今季J1順位予想

 

1位  川崎フロンターレ

2位  ヴィッセル神戸

3位  名古屋グランパス

4位  鹿島アントラーズ

5位  ガンバ大阪

6位  FC東京

7位  コンサドーレ札幌

8位  浦和レッズ

9位  ベガルタ仙台

10位 大分トリニータ

11位 サンフレッチェ広島

12位 セレッソ大阪

13位 サガン鳥栖

14位 湘南ベルマーレ

15位 松本山雅FC

16位 横浜Fマリノス

17位 清水エスパルス

18位 ジュビロ磐田

 

今季も各地で順位予想が出ているが、個人的にはこんな感じだろう。

 

優勝候補は川崎フロンターレが今年も軸になりそうだ。ワントップでロンドン五輪の得点王でブラジル人のレアンドロダミアンを獲得した。早速、浦和とのスーパー杯で持ち味の高さを生かしたプレーでアシストをするや、左足のシュートは威力があり1つはまり始めると得点を量産できそうな感じだろう。アジアチャンピオンズリーグでの初優勝を目指す上でこれ以上のないピースが加わっただろう。

 

対抗馬になりそうなのが大物補強をしたヴィッセル神戸名古屋グランパス。神戸は三木谷オーナーが自らバルセロナとパートナーシップを結び、ポドルスキーイニエスタを獲得を昨年したが、今年はワントップができるビジャまで獲得したからとんでもない補強になっただろう。イニエスタの年俸が約33億円のようなので神戸がとびぬけて総年俸では1位どころかJ1の平均年俸まで押し上げたから彼らがフルシーズン戦えるかで決まってきそうだ。

 

名古屋は昨年の得点王のジョーが注目されるが、GKのランゲラックやガブリエルに続き大宮のマテウスとシミッチを獲得。さらにボランチにFC東京から米本を獲得したようなので、風間HCの攻撃志向が強すぎる傾向があるだけにボランチからDFラインがどれだけ失点を減らせるかにかかるだろう。

 

 一方でフロントの出来が左右している中で降格争いしそうなのが横浜、清水、磐田あたりになりそうだ。横浜はスポンサーの日産がカルロスゴーン会長の逮捕やセンターバックの中沢が引退するなど今年だけでなくここ数年は中位どまりでそろそろ降格争いになりそうな予感か?。

 

清水はGMが死去したためその影響が出るかもしれない。FWのドウグラスが病気や中国の移籍の噂があるようだから得点力不足になる可能性もありか?

 

1番危なそうなのが磐田か。昨年は最後の最後で入れ替え戦に巻き込まれたが、名波HCの上から目線や服部GMの補強の遅れ、さらに大久保や中村俊らベテラン頼みになりそうな気配があるので改善されなければ降格争いに巻き込まれるかもしれない。

 

トップ5を目標にしているベガルタ仙台は毎度おなじみ下位予想がほとんどだ。昨年に西村、奥埜、野津田、矢島、古林、中野、ハーフナーマイクらが移籍して戦力がダウンすると予想されている。

そのカギを握る丹治強化部長の狙いは「今の戦術にマッチする選手、守備志向が高くハードワークが出来て、けがのないフレッシュな選手の獲得」がテーマだと思われる。移籍した彼らはけがや攻撃志向が高く守備志向が薄れる傾向があっただろう。今季失点数を減らした渡辺HCの意向がそのまま補強の面で反映されたと思われる。

少ない資金の中でワントップの長沢、シャドーとボランチができる兵藤、左サイドバックの石原崇、右ウィングバックの飯尾、ボランチの松下、センタバックでスペインでのプレー経験があるシマオマテ、ドリブラーの吉尾や道淵などをうまく獲得できたから彼らをうまくマッチさせられるかにかかるだろう。

 

開幕戦はホームでお調子者の浦和と対戦。ポイントは日本代表では使い物にならないプレーをしている槙野を徹底マークさせて、ドリブルからの地上戦や裏を取るスルーパスを多用すれば得点ができる可能性があるだろう。昨年の天皇杯決勝でマークされたジャーメインだが、オリベイラHCのスタメン予告によるとその時スタメン出場していた阿部がスタメンではないようなのでドリブルから仕掛ければチャンスが広がり得点できるかもしれない。

 

守備面では得点も5得点前後と西村よりもシュート決定率の低い杉本をわざわざ獲得したようだから注意する必要がなさそうだが移籍して変わることがあるから、仙台戦で得点しまくっている興梠を自由にさせないようにしなければならない。だが、その守備の要であるボランチの椎橋が直前で右足首の負傷で離脱になったので富田、兵藤、松下あたりになりそうだ。

 

スタメン争いしていた3バックの左はサイドバックから転向した永戸になるようだ。左サイドからオーバーラップして攻撃参加するようだが、上がりすぎてカウンターや裏を取られないか心配な点でありそうだから、そこをボランチのコートカバーリングが求められそうだ。

 

個人的にはトップ5入りを目標にしているが、1桁順位が少ないの見ると現実的に見て1桁順位の9位以内を目指した上でカップ戦での優勝を目標にするのが理想だろう。

 

優勝しまくった挙句、「5歩上がって10歩下がる」よりも「1歩上がって0歩下がらない」チーム作りが各クラブで求められるだろう。

 

 

AFCアジアカップ決勝トーナメント決勝 全てにおいてアップデートしたカタールが日本から3発で初優勝

AFCアジアカップ アラブ首長国連邦大会 決勝 アブダビ・ザイードスポーツシティスタジアム

 

カタール3ー1日本 (カタールアジアカップ初優勝)

 

得点者 アルマエズ・アリ(前半12分)、ハリファ(前半27分)、南野(後半24分)、アフィフ(後半38分)

 

試合前に日本の優勝予想が多かったようだ。その理由は中3日と中2日の違い、カタールは守備や連係面に弱点という意見が大半だった。

 

だが、グループステージから見るとキックがうまく速いパス回しが特徴なチームと見ていたので同じスタイルのサウジアラビアよりも組織的で完成度が高い。

 

準々決勝の韓国戦では5バック(3バック)と2ボランチで守り切る力もあり前線のアルマエズアリやアフィフら攻撃陣のスピードがあった。

 

だから、ドリブルなどの地上戦で攻められたり、守備ブロックを引かれると厳しいと見ていたので日本有利とは思わなかったのが正直なところだった。

 

前半12分に左サイドから中央にいたアルマエズアリが2トラップした後に右足のオーバーヘッドでカタールが先制した。マークしていた吉田からしたら惑わされた感じだったため寄せて取ることが出来なかったためどうすることもできない形で日本は先制されてしまった。

 

注目はその後のカタールのボール回しの速さで日本が前線からのプレスをしに行ったがうまく交わされてしまったところだろう。

 

前半27分にバイタルエリア付近からハリファのミドルシュートが決まりカタールが追加点をあげた。実は準々決勝の韓国戦と同じ位置から決めたが、その要因は塩谷の寄せへの指示が遅れた吉田のコミュニケーション不足によるものと思われる。

 

長谷部の後を受けてキャプテンに就任したが、吉田はどちらかというと自分のプレーに徹する職人タイプで前回のアジアカップでPKを外した本田や香川に声をかけるほど気配りが出来るが、吉田は経験が少ないために塩谷の指示が遅れたためバイタルエリアにスペースができてしまったことでハリファにシュートを打たれてしまった。吉田自身が初めからリーダーシップのタイプではないので南米選手権からはフランスに移籍した昌子にキャプテンをさせてもいいだろう。

 

後半になりカタールは日本の弱点でもある守備ブロックを引いてきた。アルマエズ・アリら前線の選手たちにボールが収まらなくなったあたりから日本の流れになり始めた。後半17分に左サイドの原口から武藤に代えてきた。その武藤は大迫と2トップを組んだがロシアワールドカップのグループステージ第3戦ポーランド戦以来になった。

 

個人的には流れが良くなったといったが、武藤の代表戦でのゴールシーンなどを見るとセンターでトップ下のようなプレーよりも裏に抜け出してドリブルで仕掛けたりミドルシュートを打たせるなどフリーランタイプの選手である。あの時、南野を左サイドにするなら堂安を右のトップ下にして武藤を右サイドにしたほうがドリブルからチャンスを作りコーナーキックフリーキックを獲得しやすくなりそうだが守備ブロックを崩すことにこだわりすぎてカタールの守備網にはまってしまったのが真相なのかもしれない。

 

だが、後半27分に塩谷のスルーパスに大迫がオフサイドぎりぎりのところでワンタッチプレーで抜け出した南野がループで決めて1点差になった。日本の流れに行きかけた後半38分にカタールのカウンターから右サイドのクロスに吉田がクリアをした際に主審がVARを要請してきた。吉田の感覚は不可抗力だったが、今回の準々決勝から導入されたVARの傾向はどういうことがあっても「手で触ったらPK」という傾向があったためどっちみちPKを取られる運命だった。このPKをハフィフが決めてカタールが初優勝を決定づける3点目になった。

 

アジアカップを初優勝したカタールは2022年大会に抜けて育成年代からの強化が実った形になった。スペインスタイルの確立を目指すため直接指導者を呼び込み一貫性を持った育成をここ10年で成し遂げたが、特に中東は潤沢な資金を武器に、最先端のヨーロッパの戦術と育成を持たれたら日本だけでなく準々決勝で敗退した韓国やオーストラリアまで抜かれて東アジア勢が世界から取り残される可能性もあるだろう。

 

日本がロシアワールドカップ前の4月にハリル前HCが本田や香川ら北京五輪世代を中心に内輪もめで解任させたが、グループステージ初戦のコロンビア戦で1人多かったことも助かり帳尻合わせで決勝トーナメント進出を決めたが、カタールと同じくここ10年足らずで世界ランキング1位に上り詰めたベルギーに2点差から半端ない形で逆転負けしたからこの2チームからしっぺい返しを食らった1年になった。

 

日本サッカー協会やメディアがやるべきは選手起用や作戦面での短期的な部分ではなく選手育成や戦術面での見直しやアップデートなどの長期的な視点での議論と実行をしなければいけないが、ワールドカップが毎回終わった後でも両方とも短期的な部分に目が行きがちなのが現実問題かもしれない。