みちのくのブログ

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今後のベガルタ仙台は1桁順位とカップ戦優勝を目標にすべき

前半戦 7勝6敗4引き分け 勝ち点25 得点20 失点26 7位

後半戦 6勝9敗2引き分け 勝ち点20 得点24 失点28 

合計 13勝15敗7引き分け 勝ち点45 得点44 失点54 11位

 

ルヴァン杯 プレーオフステージ敗退

天皇杯 準決勝進出

 

Jリーグは全34試合が終わって川崎がリーグ2連覇、ルヴァン杯は湘南が優勝し、天皇杯は準決勝と決勝を残すのみとなった。

 

仙台は目標としている5位以内を目指したが最終節を待たずして可能性がなくなった。

 

個人的には1桁順位にさえ入れば来年はアジアチャンピオンズリーグが狙える3位か繰り上げでの可能性のある4位以内につなげると言う展開にしていけるかだろう。

 

2014年にグラハム・アーノルドHCをフロントが招聘したが低迷し、渡辺ACが昇格する展開になった。2016年までは堅守速攻型だったが、そのオフの練習から3-4-3を取り入れるようになりポゼッション型のポジショニングサッカーを目指すようになった。

 

2016年まではリーグ戦も12位が最高で、ルヴァン杯天皇杯も早期敗退が多かった。

 

2017年に長崎でGMをし、ブランメル時代から支えてきた丹治強化部長が仙台に復帰してから流れが変わり始めた。

 

石原、阿部、野津田、板倉、金、中野、古林、永戸、関口、矢島、ハーフナーマイク、ハモンロペスと出場機会に恵まれなかった選手をレンタルなどで獲得し次々と戦力アップに成功させたことが大きい。逆に生え抜き選手も同様で佐々木、茂木、小島、藤村、差波らをJ2やJ3に放出させて武者修行をさせた。

 

また、ワールドカップもあり5月にかけて公式戦15連戦だったためルヴァン杯でユース選手をスタメンにして主力選手を休ませるなど先を見据えた起用法など手腕を発揮させたから強化部長やGMこそが本当の監督である。

 

これに渡辺HCがオフシーズンにヨーロッパでの試合やクラブを訪問し参考にして戦術などを落とし込んだ成果が現れて少しずつチームの成熟度が上がってきた。

 

この目標(5位以内)にするきっかけになったのはルヴァン杯の準決勝で対戦した川崎戦だろう。第1戦は3-2で勝利したが0-2で敗れ準決勝敗退した。上位との差が見えたところでこの目標にしただろう。

 

ただ、2011年に4位、2012年に2位と手倉森前HCの時以来2桁順位が続いていたので、戦力と資金力が基本的に乏しい仙台はまず1桁順位を達成してから6位以内(Aクラス)やACLが狙える3位や4位を目指すべきで、個人的にはこの体制で1桁したことがないのに目標設定が過剰だと思った。また、5位は賞金がなく4位までないので基本的にこの目標に意味があったのかは疑問だ。

 

それを感じたのが9月の5試合勝ちなしと鹿島戦だった。選手たちのコメントも原因を突き詰めるよりも精神面(メンタル)が原因だと述べることが多くなってきたのが気になった。

 

確かにそれでいいが、原因の本心を突き詰めないと上位進出は無いわけで、最近になり負けた原因をメンタルにするのはむしろ本質から逃げているように見え始めたのが正直なところ。

 

あえて、言えばボランチで、リーグ2連覇した川崎に中村憲や大島や守田、アジア王者になった鹿島にはレオシルバや三竿や小笠原、リーグ戦9連勝したガンバ大阪に遠藤や今野がいることが分かる。

 

仙台は奥埜、富田、椎橋もいるがここが来季以降の補強ポイントになりそうだ。富田がベテランになりフル出場が難しくなるため、東京五輪世代の板倉が残って椎橋とボランチを組んで常田か3バックが出来るセンターバックを補強して、それができると攻撃思考がある奥埜をシャドーとして野津田と組んでも面白そうだ。

 

川崎の得点が落ちても守備が改善されたことがリーグ2連覇できた要因だから、仙台は得点を50、失点を40にして得失点差10を基本線にして主力選手の引き留めなどの補強策を丹治強化部長が出来るかにかかってくるだろう。

 

戦力や戦術面での完成度が反映されやすいリーグ戦よりも仙台の当面の目標はリーグ戦1桁順位とルヴァン杯天皇杯のチームタイトル獲得だろう。

 

 

 

イーグルスがバランスのいい指名で10人の交渉権獲得

東北楽天ゴールデンイーグルス ドラフト指名

 

1位 辰己 左外野手 立命館大学

2位 太田 右捕手 大阪商業大学

3位 引地 右投手 倉敷商業高校

4位 弓削 左投手 SUBARU(スバル)

5位 佐藤智 左投手 山形中央高校

6位 渡辺佳 左内野手 明治大学

7位 小郷 左外野手 立正大学

8位 鈴木翔 左投手 富士大学

育成1位 清宮 右投手 八千代松陰高校

育成2位 則本佳 右投手 山岸ロジスターズ

 

イーグルスは1巡目指名1回目で大阪桐蔭の藤原を指名した。その他にマリーンズとタイガースも指名して3球団による抽選となった。結果はマリーンズが交渉権獲得した。

 

1巡目2回目で立命館大学の辰己を指名してきた。ここもタイガース、ジャイアンツ、ホークスも指名し4球団が競合の末イーグルスが交渉権を獲得した。

 

1位指名の辰己は大学NO1で俊足と強肩が持ち味のセンター。2年からレギュラーを獲得し、首位打者やリーグMVPも獲得した。関西大学野球リーグで田口が持っていたリーグ通算安打数をあと1に迫る122本の安打を記録した。日本代表でも主将をするほどでインタビューを受けている感じだと「関西系のムードメーカー」タイプのようだ。高校代表との試合でもいい打球を打っていたが、もう少し強い打球を打てるようになったら目標とする「トリプルスリー」に近づくだろう。外野手は田中和と島内がレギュラーで昨日ジャイアンツから橋本を金銭トレードで獲得したが開幕から1軍争いには加われるだろう。

 

2位の太田は大学NO1捕手でポスト嶋の候補として指名したようだ。指名順が先なため、野手中心の指名をしたいイーグルスにとっては捕手の指名が最優先だったと言うことだろう。太田は強肩で6シーズンのリーグ優勝からリード面も評価されている。若手では堀内が終盤戦に出場しある程度の結果を残せたが堀内だけなため大学か社会人の指名を昨年しなかったこともあり早めの指名になった。辰己同様に開幕から1軍争いに加われるだろう。

 

4位の弓削は社会人投手の中では最長身で先発とリリーフどちらでもいけるタイプのようだ。石井新GMの推薦もあったようだが、どちらかと言うとリリーフな手薄なためそちらの方で開幕1軍の方が狙いやすいかもしれない。ストレートの速さではなく緩急で抑えるタイプかもしれない。

 

3位の引地と5位の佐藤智は高校生で引地はストレートに強さがあり、佐藤智も弓削同様に石井新GMの推薦もあり指名されたようだ。まずは体つくりとフォームづくりを中心になるだろう。

 

6位の渡辺佳はあの横浜高校で指揮官だった渡辺氏のお孫さん。例の特番で幼いころに両親が離婚し父親を見ることができなかったが代わりに祖父が父親代わりに育ててもらい後に横浜高校に進学し3年は5番ショートとして出場した。明治大学に行き首位打者を獲得するなど好打者タイプのようだ。もう少しパワーをつければ茂木がけがをしているためショートでの1軍開幕が狙えるかもしれない。

 

7位の小郷は1位の辰巳同様三拍子そろった選手で俊足強肩だ。課題の打撃は昨日の明治神宮大会で3番ライトとして出場しタイムリーヒットを打った。決勝でも反撃のタイムリーを打ちチームも伊藤(ベイスターズ2位)の決勝2ランなどで勝ち優勝してプロ入りができたようだ。

 

8位の鈴木翔は3年の時にリーグ戦で完全試合を達成するなど上位候補に挙がっていた。だが、春に右ひじをけがしてしまい全休。秋のリーグ戦で復帰したばかりのため各球団が指名を回避する中イーグルスが指名した。時間がたってからだったためもしかしたら指名の縛りがあったかもしれない。

 

育成ではあの則本の弟が指名されたことがサプライズか?運送会社で働きながら野球をしていたのは知っていたがまさか指名してくとは思わなかった。フォームを見ると本当にそっくりで兄との共演が早くもみられるかもしれない。タイプは兄とは違い打たせて取るタイプだから岸をお手本にするようなので育成スタートとはいえ結果次第では夏にも支配下をとれる可能性もある。

 

ドラフト会議は1年で答えが出るよりも早くて3年、通常で5年くらいだから数年たった時に各球団がどのような状況になっているかだろう。

 

石原が広島の優勝の可能性を無くす技ありゴールで仙台は1桁順位に望みをつなぐ

J1第32節 

 

サンフレッチェ広島0-1ベガルタ仙台

セレッソ大阪1-2川崎フロンターレ(クラブ初のJ1リーグ2連覇)

 

アジアチャンピオンオンズリーグ決勝

 

1rg 鹿島アントラーズ2-0ペルセポリス(イラン)

2rg ペルセポリス0-0鹿島アントラーズ(クラブ初のアジア王者)

 

 

9月以降、5試合で0勝4敗1引き分けと未勝利で先日のアウエーでの札幌戦での敗戦でアジアチャンピオンズリーグプレーオフ2回戦)圏内の可能性が消滅し、チームとして目標にしていた5位以内も厳しくなったため、現時点では1桁順位が狙い目になるだろう。

 

アウエーでの広島戦では久々のスタメン出場したハモンロペスがおとりとなりポストプレーで落としたところに石原が技ありのボレーを決めて先制した。その後広島が攻めてくるも唯一日本代表に選ばれたシュミッド・ダニエルの好セーブもあり1-0で6試合ぶりの勝利で引き分け挟んでの4連敗を止めた。

 

リーグ2連覇した川崎はどうやら8月に中村憲がインタビューで広島の攻略法を暴露したとたんに広島が勝てなくなり最大14の勝ち点差を逆転しての優勝らしいので、広島がパトリック頼みとボランチがマークされたのが原因だろう。

 

アジアチャンピオンズリーグの決勝も鹿島が第1戦のホームで2-0で勝利し、アウエーでペルセポリスに攻められるも昌子を中心に無失点にし、悲願の初のアジア王者が20個目のタイトルになった。

 

両チームに共通して言えるのはボランチセンターバックゴールキーパーと後ろのセンターラインが固まってることだろう。

 

サッカーは野球と違って1点の重みが重いため、2-3点差つけられると逆転が難しくなる。そのため、基本的には先制点をもらうまでしっかりとしたディフェンスが必要になる。攻撃的に行こうとすると全体が前係になり前線にスピードのある選手に走られてカウンターでの失点が多くなってしまう傾向が出てしまう。

 

両チームができるようになったのは攻撃志向だったチームに守備志向の指揮官を招へいしたり内部昇格させたりさせたフロントの勝利でもある。

 

日本代表の森保HC、川崎の鬼木コーチ、鹿島の大岩コーチと守備志向の指導者がJリーグでタイトルに導いたのが現実として現れている。川崎から名古屋に移籍した風間HCはうまくいけば連勝できるがうまくいかないと連敗してしまうのは攻撃志向が強すぎて守備志向がおろそかになってしまうからで案の定、降格争いをしている。

 

逆に興味深いのは降格圏にいたガンバ大阪が仙台と同じ勝ち点での9位まで浮上しJ1残留を果たした。こちらも不振でFIFAマスターを取得した宮本コーチが昇格して立て直したが、最大の要因は今野がけがから復帰し、9月以降から8連勝した経緯があるだけにやはりボランチの出来が現代サッカーにおいて重要なポジションということが証明されたようなものだ。

 

攻撃志向を望むならチーム立て直しとして思い切ってやれるが、そこから勝ってタイトルが欲しいなら攻撃力が上がったら、そこから守備志向の指導者をヘッドコーチ(監督のこと)として招聘することがフロントがやるべきで、それこそが1番の近道ではないだろうか?

 

今のJリーグの順位はフロントの出来で決まっているということになる。

 

 

プロ野球改革論① 社会人か独立リーグと連携をしチーム数拡張と2部リーグ創設をしてさらなる発展を目指すべし

昨日の日米野球が終わり、公式戦は今年で終了になった。

 

あくまで独断ではあるが、プロ野球界のさらなる発展へ向けてあえていくつか提案をして見たいと思う。

 

ひとつは独立リーグと連携し将来的なプロの2部リーグ創設をして見てはいかがかと思う。

 

その背景には毎年100人前後が戦力外通告をうけ、そのうち他球団に移籍する確率は10パーセント以下どころか5パーセント以下の年もありほとんどが引退し転職するケースが多いということだ。

 

野球をまだまだやれるのに所属先が見つからず道半ばで引退に追い込まれる状況をみると「こんな時に新規球団や2部リーグでもう一度花を咲かせる場があればな・・・」しみじみ思っていた。

 

だからこそ、チーム数増加やJリーグのように2部リーグ創設をさせれば野球界のさらなる発展につながるのではないかと考えられる。

 

だが、これらを実現するには抜本的な改革をするという覚悟がいるだろう。

 

①野球界組織を1つにするようにし日本野球協会を作る

②社会人か独立リーグを2部リーグ化か2球団くらいプロ野球参入させるかのどちらか

③出場登録枠を30人までにし、新規球団はファーム組織を持たなくていい

④外国籍枠を投手と野手それれぞれ3人まで(別枠として投手と野手それぞれ1人までがアジア枠などにする)

 

日本野球機構都道府県の行政との協力や周囲の反対もあるが現状維持や停滞感を抜け出すには大胆な改革ができる人材が必要になる。

 

 

 

 

 

 

 

ドラフト会議は補強する場ではなくプロとして活躍できるかどうかを見極める場

いよいよ、ドラフト会議が10月25日に東京で開催されるが、各球団ともどの選手を指名していくか大図目のところであるだろう。

 

ただ、ドラフト会議の話題になると「補強ポイント」と言う扱いでチームの弱点を補うと言うニュアンスが強いのが気になる。

 

たしかに、それはそれでいいが、個人的には「プロで活躍できるかどうか?」が一番大事でドラフト会議は補強ポイントの場ではないと思うからだ。

 

パリーグのリーグ優勝に貢献したライオンズの渡辺SD(来年からGM)が「ドラフトは補強ではないがそういう要素もあるだろう」と話していたことに気になっていた。

 

渡辺SDはドラフトを「補強ポイントの場ではない指名」をここ数年したおかげで、源田、多和田、山川、外崎、今井などネームバリューにとらわれないドラフト戦略をしたことがリーグ優勝できた要因だと考えられる。

 

渡辺SDは「山川は最初から即戦力で取ったわけでは無かった。北東北大学リーグでのんびり屋さんで育ったため厳しさが足りなかった。門限を破ったりして厳しく注意した。」と言うエピソードがあったらしい。

 

要するに即戦力では無いがファームで試合を経験させて2-3年で戦力になれると見込んでの指名だったと考えられる。

 

大事なのは2-3年後、4-5年後にその選手が1軍の主力として戦力になっているかどうかが大事で「プロは1年が勝負」とは言え先を見据えた指名をしなければどこかでしわ寄せが来るのが目に見えると言うことだ。

 

個人的には高校生と大学生は「新卒」なためファームからスタートさせて体力作りやフォーム作りをしながら試合で経験させてから1軍に上げさせるべきで少なくとも気温が低い春先の4月5月からの即戦力での起用は基本的には避けるべきだろう。

 

逆に社会人と独立リーグはなるべく春先から使ってあげるべきで彼らは体がもうすでに出来ており、いつでも試合に出るつもりで指名を待ち続けているので見込みがあれば早く即戦力として起用してあげるべきである。

 

だからドラフトを2つに分けるとしたら高校生と大学生は「新卒ドラフト」で社会人と独立リーグなどは「補強ドラフト」として分けてした方がはっきりとした育成と補強が出来ようになればいいのではないかと最近思い始めたのであった。

 

また、ドラフト1位の指名順位の優先順位をBクラスの6球団から先に指名して、終わったらAクラスの6球団が指名するなどの工夫があっていい気がするし上位チームの戦力はある程度整っているからである。またFAで獲得した選手の球団からドラフト指名権を1つあげるなどの譲渡権を与えてもいいだろう。

 

今年は、高校生では投手は金足農の吉田、野手では大阪桐蔭の根尾、藤原、大学は梅津、上茶谷、甲斐野の東洋大トリオ、野手では頓宮と辰己、社会人では生天目と笹川などが挙げられている。

 

だが、今年はより戦略性や駆け引きが重要らしいので各球団がどんな指名するか楽しみだし興味深いのである。

 

1年1回の大イベントがもうすぐ始まる。

 

1位チームのアドバンテージの無意味さを感じたクライマックスシリーズ

パリーグ

1stステージ 福岡ソフトバンクホークス2-1北海道日本ハムファイターズ

ファイナルステージ 埼玉西武ライオンズ2-4福岡ソフトバンクホークス

 

セリーグ

 

1stステージ 東京ヤクルトスワローズ2-0読売ジャイアンツ

ファイナルステージ 広島東洋カープ4-0読売ジャイアンツ

 

@1位チームにアドバンテージ1勝を含む

 

今年のクライマックスシリーズはホークスがビジターでライオンズに4勝し2年連続、カープが2年ぶりに日本シリーズを決めてた。

 

パリーグはホークスが初戦でデスパイネ満塁本塁打など初回から5得点をあげて快勝。第2戦は太田と近藤のタイムリーで逆王手をかけた。第3戦は4回にデスパイネと松田の2発で2点勝ち越し、6回に1点差とされたが再びデスパイネと中村の2発で逆転、東浜の後を石川や森らで逃げ切り、ファイターズを2勝1敗で通過しファイナルステージ進出を決めた。

 

ライオンズとは初戦で菊地を攻略するなど10得点。第2戦は3回までに7-5という打ち合いからライオンズが追加点をあげてライオンズが初勝利。第3戦は榎田から3回に4得点しリリーフ陣も打ち込み15得点の快勝し2勝2敗に。第4戦は柳田にCS初本塁打など4点先制し、2点差の接戦で迎えた7回にデスパイネと内川のタイムリーの追加点を取り王手をかけた。そして第5戦。初回に無死満塁から柳田が走者一掃のタイムリーで3点先制。5回に森のタイムリーで1点差された直後の6回に柳田が追加点の1発。8回に上林の2点タイムリーをあげて追加点8回、9回に1点差にされるも最後は守護神の森が逃げ切りホークスが球団初の下克上での日本シリーズを決めた。

 

セリーグはファーストステージで初戦は今村が5回途中まで1失点に抑えて2アウトから上原を投入して山田を三振にして流れを掴んだ。陽岱鋼のエンドランが決まり追加点をあげて初戦をものにした。第2戦は最終戦から中4日で菅野が先発し1四球のみで準完全試合ノーヒットノーランジャイアンツが2連勝しファイナルステージに進出した。

 

ファイナルステージは初戦で大瀬良が6回1失点、打線も鈴木誠メルセデスから2ランと會澤のタイムリーで3点先制、7回に丸の本塁打などで追加点をあげ3年連続で初戦をものにした。第2戦は田口とジョンソンの投手戦となりマギーのタイムリーでジャイアンツが先制も8回に今年で引退する新井のタイムリーで同点、菊池の3ランが勝ち越し打となり3勝目ではやくも王手をかけた。第3戦はリーグ優勝を決めた試合で好投した九里がこの日も好投。打線も丸がこのシリーズ2本目の本塁打など5得点。リリーフ陣も岡田、一岡、ジャクソン、フランソアでつないで逃げ切り2年ぶりの日本シリーズを決めた。

 

今年の日本シリーズの組み合わせはカープvsホークスの西日本シリーズになったがこの組み合わせが初めてだったのは意外だった。もし、ライオンズだったら第8戦まで戦った1987年以来であったが今回は実現しなかった。

 

2004年にパリーグが導入したプレーオフ制度が始まって14年目となるが下克上したのがセリーグでは2014年のタイガース、パリーグでは2004年のライオンズと2005年のマリーンズがホークスを破り逆転でリーグ優勝となりそのまま日本一になった。CSになってから2010年のマリーンズがライオンズとホークスに勝ってそのままドラゴンズにも勝利し日本一になったことから各方面から2位と3位が勝つと「下克上」と呼ばれるようになった。

 

今思えば、このCSになったのはレギュラーシーズン1位ながら2004年と2005年、2006年は3位でプレーオフに行ったがライオンズとマリーンズには2勝3敗でホークスはリーグ優勝を逃した。

 

当時のホークスの王HC(いわゆる監督)が「リーグ1位なのになんでリーグ優勝にしないんだ」と言ったのをきっかけに2006年から初めてアドバンテージ1勝が付いた年になった。だが初優勝したファイターズに2連敗し0勝3敗で敗退した。その後も2007年に敵地でマリーンズに1勝2敗で敗戦。秋山新HCで挑んだ2009年に初めてAクラスになった岩隈と田中率いるイーグルス2連敗、2010年にマリーンズに3勝1敗としながら打線と成瀬のフル回転の前に3連敗し逆転で敗退した経緯があった。

 

メジャーリーグとは違い地区制度ではないのである外国人選手が「メジャーとは違うのでやはりCSはやめてリーグ優勝したチーム同士での日本シリーズにすべき」と言う記事が昨年あった。

 

元々はパリーグが赤字だらけの経営や大阪近鉄の合併問題がありストライキした年の2004年を境にメジャーリーグを手本としたプレーオフ制度を導入した。セリーグは2004年と2005年にプレーオフが無かったためドラゴンズがライオンズに敗戦。タイガースがマリーンズに「伝説の33-4」でのスイープをされた経緯から2006年からセリーグも導入した。

 

プレーオフ制度を導入して14年目だがそろそろ見直しの時期に来てると感じたのが今年である。アドバンテージを生かしたカープと活かしきれなかったライオンズを見ると1stステージの3連戦とファイナルステージの

 

6連戦の形式を少なくとも変えてもいいと思い始めた。

 

ライオンズの橋上ACが「最初の打席が大事になる。ただ、難しいのがホームではやれるけど6連戦なので上手くいかないとそのまま持ってかれる可能性があるからアドバンテージは有り難いけど逆に難しいかな」と話していただけに1位チームの難しさを痛感しただろう。

 

例えば、3位チームの出場を廃止にして、レギュラーシーズン優勝のタイトルを追加で設立し、1位vs2位との対戦をリーグ優勝決定シリーズとし7戦で4勝したチームがリーグ優勝チームとして日本シリーズに進出すると言うやり方がベターではある。

 

ただ個人的には3位チームの廃止案が現時点ではないため現在のフォーマットを少しアレンジした形にするとこうなる

 

・レギュラーシーズンをリーグ優勝ではなく「シーズン優勝」を新たなタイトルとして新設し、2位と3位がプレーオフシリーズへ、1位チームがリーグ優勝決定シリーズに進出する方式に変更する。

プレーオフステージ(新設)はアドバンテージを2位チームにも1勝つけて4戦3勝にする。そのかわり3位チームにも本拠地で開催する権利を与えるようにする。

・リーグ優勝決定シリーズ(新設)はプレーオフシリーズの勝ち上がりチームの本拠地で1試合開催する。そこから残り5試合は1チームの本拠地で開催する。

 

以上のような3位チームである場合の仮設定をするとこうなる

 

プレーオフシリーズ第1戦 ビジター

中1日

プレーオフシリーズ第2戦 ホーム

プレーオフシリーズ第3戦 ホーム

中1日

プレーオフシリーズ第4戦 ビジター

中1日

リーグ優勝決定シリーズ第1戦 ホーム

中1日

リーグ優勝決定シリーズ第2戦 ビジター

リーグ優勝決定シリーズ第3戦 ビジター

リーグ優勝決定シリーズ第4戦 ビジター

中1日

リーグ優勝決定シリーズ第5戦 ビジター

リーグ優勝決定シリーズ第6戦 ビジター

 

こうすると2位と3位チームも1試合以上は必ずホームでやれるため収入が入る。また勝ち上がりの場合も3位チームだと合わせて3試合になりリーグ優勝決定シリーズの第1戦に勝利するとレギュラーシーズン優勝チームが第4戦までの3試合することが濃厚のため1位チームだけが収入を得ると言う矛盾が解消される。

 

2位チームもプレーオフシリーズ第3戦で決着だと1試合だがそれでも2試合は出来るので1位チームと1試合の差しかないため1位チームの方が収入を得ると言う仕組みもできると言うことだ。

 

あくまで仮設定だが3位チームが参加する場合は1位と2位とにもアドバンテージを付けてあげるかわりにホームでの開催権をあげるなどの工夫をしないと上位チームだけ収入が入ると言う矛盾をなくすことだろう。

 

また、3連戦や6連戦ではなくメジャーリーグポストシーズン形式を手本にして間に中1日を置くとこで上位チームに考える時間と休息を与えることで流れを持っていかれないような日程の組み合わせをしてあげれば少しは無意味さをなくすことができると考えられるだろう。

 

CS導入して観客動員の稼働率はほとんどの年で90%ごえのようなのでファンの関心はあるから制度を少しずつ改善していけば廃止になることは無いと考えてもいいだろう。

 

試合前のイベントから妨害するお調子者の浦和レッズに苦しむも引き分け

J1第30節 ベガルタ仙台1-1浦和レッズ

 

ツイッターで試合前のイベントとして仙台のとある高校のブラスバンド(吹奏楽部)の演奏の最中に浦和レッズの応援が入って「これは妨害でしょう」と仙台のサポーターが抗議に行ったらしい。

 

「ジャパニーズオンリー」といい「イニエスタ目的のお客を追放したり」今回の件も含めてお調子者どころか最悪Jリーグから勝ち点没収のペナルティーを受けるべきで、どんなスポーツの試合前のイベントは最初で最後の舞台になる可能性があるだけに最低限のマナーは守らなくてはいけない。

 

試合は浦和ペースで進み、U19代表の橋岡が頭で合わせ先制。その後セットプレーから板倉が守備ができない柏木のニアサイドをつき頭で決めて同点に。後半は仙台が立て直し攻めるも決めきれず引き分けになった。

 

首位争いをしている川崎がアウエーで4冠を狙っている鹿島と0-0の引き分け。広島はホームで柏に0-3でまさかの敗戦。C大阪G大阪に0-1、札幌は横浜FMに1-2、神戸が長崎と1-1の引き分け、FC東京が名古屋に2-1で久々の勝利で鹿島と同じ勝ち点になった。

 

3位鹿島とFC東京との差は4なだけに日本代表戦の中断明け2試合であるアウエーで広島と札幌には基本的には2連勝が条件になるだろう。