みちのくのブログ

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ご挨拶 今年もありがとうございました 今年も激動の1年になったスポーツ界は歴史的記録ラッシュに

ブログ自体は2月の北京冬季五輪と3月のワールドカップアジア地区最終予選までしか書けなかったが、記録にも記憶にも残るほど歴史的1年となったスポーツ界

 

北京冬季五輪はロシアのウクライナへの軍事侵攻や組織的なドーピング問題が上がる中で日本勢は過去最多のメダル数を記録した。中でも女子のフィギュアスケートで大本命のワリエワに勝利し銅メダルを獲得した坂本花織。 3アクセルや4回転を飛ばず、全て完成度の高いジャンプで出来栄え点を最大限まで稼いだことに価値があり薬なしの実力でメダルを獲得する大仕事をやった。その後、世界選手権で優勝し世界女王になったので階段をさらに登った形になった。

 

サッカーのワールドカップはアジア地区最終予選で1勝2敗のスタートから7連勝で本大会出場、さらに本大会では優勝経験国のドイツとスペインに勝利、グループ1位で決勝トーナメント進出を果たすなど、歴史的記録を残したが、クロアチアPK戦で敗れ目標のベスト8進出は次回の北中米大会へと持ち越しとなった。

 

ドイツとスペインと言う強豪を撃破出来たのは日本人選手がそのリーグでプレーしていることもあるが、AbemaTVで解説して注目を浴びた本田圭佑のようにビッククラブ志向ではなく、レギュラーが取れる堅実なクラブで力を付けたことの方が大きい。久保建英らのパリ五輪以下の世代から何人出てきてくれるかにもかかる。

 

森保ヘッドコーチ(監督)が北中米大会まで続投が決まったので、2人のコーチ陣退任で今後どのような人選が出来るかでベスト8以上が見えて来るので頭のアップデートが進んでいる40代前後が理想になりそうだ。

 

野球界はオリックスバファローズが最終戦で逆転しパリーグ2連覇を達成し、26年ぶりの日本一を果たした。第3戦までは0勝2敗1引き分けだったが、第4戦では宇田川や山﨑楓、ワゲスパックなどのリリーフ陣が杉本のタイムリーヒットの1点を逃げ切ったところから息を吹き返し、第5戦では9回に吉田正サヨナラホームランで2勝2敗1引き分けのタイとした。第6戦・第7戦もリリーフ陣を中心に村上ら中軸を抑えて、第3戦から4連勝で一気に日本一まで上り詰めた

 

高校野球界では仙台育英が107年の時を経て、東北勢初優勝を果たし、ついに白河の関を越えたことは大きな歴史的快挙になった。

 

投手陣は準々決勝と決勝で先発した斉藤蓉(3年)はコントロールが良く、特に変化球のカウントの取り方が良く決勝の相手だった下関国際の打者は見送ることが多かった。8回から投げた高橋煌(2年)はストレートで押す投球が持ち味でスライダーが良く、カウント球はカーブも挟んでくるので来年はプロ注目の逸材である。他にもプロ注目は高橋煌と同期で左の仁田(2年)と右の湯田(2年)もキレのあるストレートと変化球を投げるので基本的には3本柱になりそうだ。

 

来年3月に野球のWBCが6年ぶり5回目の開催でMLBで活躍する大谷翔平ダルビッシュ鈴木誠らの参戦で注目され、さらに7月-9月だと、夏にバスケットボールのワールドカップが日本とフィリピンなど3カ国共催、秋にはラグビーワールドカップもフランスで開催され2大会連続の決勝トーナメント進出とベスト4が目標になりそうだ。

 

パリ五輪まであと1年半と少なく各地で予選が始まりすぐ来そうで、サッカーのワールドカップも10月に早くも北中米大会のアジア地区2次予選が始まるが、まずは2024年の1月開催のアジアカップ制覇がカギとなりそうだ。

 

昨年は東京五輪で盛り上がったので盛り上がりに欠けそうだったが、今年も最後まで盛り上がりを見せた日本のスポーツ界だったと思うと今年も楽しめたことが嬉しく「ありがとうございました」と感謝しかない。

 

今年も世界情勢が激動な1年となったが最後にサッカー日本代表の長友が言った

 

アモーレ

 

ブラボー

 

そして、付け加えるなら

 

THE Next Time NEW Year a NEW Beginning

 

 

 

カタールワールドカップアジア地区最終予選 川崎ホットラインで7大会連続の本大会出場を決める 日本代表にもクラブチーム化が進むか?

アジア地区最終予選 第9節 第10節

 

オーストラリア0-2日本

日本1-1ベトナム

 

最終予選(3次予選)


9月 第1節   H オマーン      ● 0-1   

9月 第2節  A 中国         ◯ 1-0   

10月  第3節  A サウジアラビア    ● 0-1   

10月  第4節  H オーストラリア   ◯ 2-1   

11月   第5節  A ベトナム           ◯ 1-0      

11月  第6節   A オマーン      ◯ 1-0   

1月 第7節   H 中国        ◯ 2-0

2月 第8節   H サウジアラビア  ◯ 2-0     

3月 第9節   A オーストラリア  ◯ 2-0 W杯出場

3月 第10節  H ベトナム    △1-1

 

システム 4-3-3(4-2-3-1) 26人

 

GK 権田(シュミットダニエル)(川島)

DF 長友(旗手)(中山)

DF 吉田麻(谷口)

DF 板倉(植田)

DF 山根

MF 遠藤航(原口)

MF 田中碧(柴崎)

MF 守田(久保建)

左FW 南野(三苫)

中央FW 浅野(上田)

右FW 伊東純(堂安)

 

2019年9月に始まったカタールワールドカップのアジア予選は新型コロナのパンデミックにより2年半をかけて合計17試合目でようやく自力で7大会連続の本大会出場を決めた。

 

オーストラリア戦は日本が大迫や富安などがけがで離脱して、オーストラリアも主力選手が新型コロナで出場出来ないなどどちらもなんだかんだで問題が発生している。さらに現地は大雨でピッチコンディションが悪化している上に、日本の地上波TVは試合時間などで採算が取れずにいるのである意味三重苦ではあるが、逆に言えばこのドロドロ試合を地上波で見なくて済んだのが良かったかもしれないとも言える。

 

試合は南野が開始25秒でシュートするなど日本が前半で11本打つも0-0で折り返す。その理由は前日から大雨の予報が続いていたことによるピッチコンディション不足の影響のようだ。後半オーストラリアがチャンスを作り始めたがそれでも0-0で迎えた後半44分に待望の先制点が来る。

 

右サイドからけがで辞退した酒井宏に代わって山根が仕掛けて守田がポストプレーで山根に。ボックスのゴールラインギリギリで折り返したところの南野に変わって入った三苫が「1本目はダフったがコースは見えた」と振り抜いた右足のシュートがちょうどコース良く左隅に決まりようやく先制点のゴールを決めた。

 

山根→守田→三苫と3人とも川崎フロンターレでチームメイトとしてプレーしていたのでコンビネーションには問題ないが、国内と海外組関係なくチームがバラバラに所属していて顔見知りが少ないと活動時間が限られる代表戦になると実力が発揮できないのはこのためかもしれないので、実力が有ればそのクラブ+補強みたいなチーム作りでも面白かもしれない。

 

さらに、後半追加タイム4分でオーストラリアの足が止まったところを見て左サイドから2人抜きのドリブルを見せて右足のシュートがGKのファンブルを誘ってそのままゴールに吸い込まれW杯出場を決める2点目を決めた。

 

南野がシュート7本で0点だったのに対し、三苫はシュート2本で2点なのでこれからスタメンで出場のチャンスが巡ってきそうなアピールに成功した。逆に南野はサイドハーフよりもセンターでプレーするタイプなのでけが多い大迫との併用の方が面白いかもしれない。

 

サイドバックの山根、左サイドバックもできる旗手や中山、センターバックでは富安や板倉、谷口らがアピールの機会が増えそうだから吉田麻、長友、酒井宏ら経験あるベテラン頼みのDF陣に脱却がかかりそうだ。

 

特に消耗が激しいサイドバックだと長友や酒井宏の需要がありそうだが、センターバックの吉田麻に限界を感じる。ベトナム戦後に若手に苦言をしていたようだが、逆に裏では若手が「吉田麻がミスしたくせに得点しやがって」と反感がありそうなのでこちらの批判が少ないのに疑問を感じる。

 

ボランチ遠藤航、田中碧、守田の3人で固定だが、準決勝進出だと最大7試合しないといけないので、消耗の激しいポジションを考慮すると疲労や出場停止を考えてあと1-2人が欲しいところなので併用も含めてもう一つパターンのボランチを作ることが最大の課題なのかもしれない。

 

とりあえず、2大会連続で最終予選初戦を黒星ながら7大会連続の本大会出場を決めたからアジアではまだまだ勝てるということを証明出来ただけでも収穫ではないか。

 

4月1日は本大会の組み合わせ抽選会なので日本はグループステージ3試合でどんな相手になるか注目になりそうなので楽しんで見てみたいところだ。

 

 

 

北京冬季五輪 大会を振り返る② 金メダルを獲得した3人を振り返る

金メダル 3個 金メダリストを振り返る

 

スノーボード・金メダル・平野歩夢

 

ソチと平昌で銀メダルを獲得し、東京五輪ではスケートボード・パークの二刀流に挑戦。Xゲームで成功させたトリプルコーク1440を練習から本番まで1度もミスなく高さのある回転でクリーンな着地。決勝2回目で首位になれず不満が爆発する中、3回目はより高さを出すなど完成度と成熟度で勝負に挑み、3度目の正直で念願の金メダルを獲得した。

戸塚と平野流がミスで得点伸ばせない中、弟で三男の海祝が兄の歩夢以上の高さを見せるなど次の五輪で金メダル候補となりそうだ。同じくミスで9位に終わるもXゲームで3位だったので完成度を高めれば兄弟で金メダル争いもあり得そうだ。


スキージャンプ・ノーマルヒル・金メダル・小林陵侑

 

平昌五輪では兄の潤志郎が注目されるも失敗が続く中、弟の陵侑がノーマルヒルで8位、ラージヒルで10位と健闘し今後のきっかけを作った。翌年にワールドカップで年間総合優勝とジャンプ週間で4戦全勝のグランドスラムを達成。昨シーズンはスランプに苦しむも、アプローチの修正に成功し、今季のワールドカップは7勝、ジャンプ週間では3連勝で2度目の総合優勝を果たし、金メダル候補で北京五輪へ。

ノーマルヒルでは1回目でヒルサイズ越えの108Mで首位、2回目は99.5Mで個人戦では長野五輪以来の金メダル、ノーマルヒルではちょうど50年前の札幌五輪以来と歴史的な金メダルとなった。ラージヒルでも1回目で142Mとヒルサイズ越えで首位に、ここで2冠を阻止したのが1月にW杯3勝を挙げたリンドビーク(ノルウェー)が140Mで距離を伸ばして首位に。小林陵侑の2回目は138Mとヒルサイズ付近を記録するものウィンドファクターなどで差を広げられて銀メダルに。

それでもジャンプでメダル2個はヘッドコーチ(監督)でもある葛西紀明(銀銅)がソチで2個のメダルを獲得、長野五輪では船木(金銀)と原田(金銅)以来とこちらも歴史的な記録となった。小林陵侑以外の差が激しく、団体では5位だったので総合力をあげられる組織力が課題となりそうだ。できれば恩師でもある葛西紀明と一緒に団体で金メダルを目指してもらいたい。


スピードスケート女子1500m・金メダル・高木美帆

 

前回の平昌五輪では団体パシュートで金メダルなど3つのメダルを獲得。今回はオールラウンダーとして5種目に出場すると言う異例の挑戦に。最初の3000mでは氷の感触を掴めなかったか順位は8位に。感触を掴めない中で本命の1500mでブスト(オランダ)との差が0.44の差で銀メダルに。

団体パシュートの初戦から感覚を掴み始めて調子を上げてきた中で本職ではない500Mで自己記録更新の走りで銀メダル。調子が上がってきた状態で団体パシュート2連覇に挑むがまさかの結末に。

準決勝のROCに快勝して迎えた決勝の相手はW杯3勝しているカナダ。日本はスタートが良く周回数の半分を終えて最大で1秒差に広げる。残りの3週あたりからカナダが追い上げを見せて残り1週の時点で0秒3に縮める。それでも日本の2連覇が近づいた中で、最終コーナーの左回りをした瞬間に一番後ろにいた高木菜那が新戦法である右手を押しながら走っていた分バランスを崩して転倒してしまいカナダに逆転され銀メダルに。

その失意の中で、もう一つの本命でもある1000m。高木美帆はスタートから良く、残り400m残しての時点で0秒01差だったので調子が上がって来た上に後半伸ばしてくるオールラウンダータイプらしい走りでタイムを伸ばして五輪新で念願の個人戦で金メダルを獲得した。

 

この3人の特徴としてラスト1回と言う最後の審判に打ち勝ったことだろう。

平野歩夢は2回目の時点で最高難易度を決めたので首位は間違いなかったが、審判団からの挑戦状を突きつけられたが、3回目も同じ構成でより完成度以上の成熟度とより高さを出して逆転で3度目の正直で金メダル獲得した。

小林陵侑は1回目でライバルたちが不利な追い風の中でヒルサイズ越えのビックジャンプで一気に金メダルに近づき、2回目も追い風の中でのウィニングジャンプを100m付近で決めて50年ぶりのノーマルヒルでの金メダル。ラージヒルでも銀メダル獲得でソチ五輪葛西紀明以来の2つのメダル獲得した。

高木美帆は本命だった1500mと団体パシュートで銀メダルに終わった中から、ここ2-3年で力をつけて来たスプリント競技でもある500mで銀メダル、1000mで金メダルと短距離と長距離をどちらも極める世界一のオールラウンダーへ1歩近づけた4つのメダル獲得になった。(金1、銀3)

 

北京冬季五輪 大会を振り返る① 大波乱や疑惑が続出の中で日本が最多のメダル数

2022年 北京冬季五輪 日本選手メダリスト

金メダル 3個 銀メダル 6個 銅メダル 9個

合計 18個(総合6位タイ)

2月5日 銅メダル スキーモーグル男子 堀島行真

2月6日 金メダル スキージャンプ男子 ノーマルヒル 小林陵侑 

2月7日 銅メダル フィギュアスケート 団体 日本

2月7日 銀メダル スピードスケート1500m 高木美帆 

2月10日 銅メダル スノーボード女子 ハープパイプ 冨田せな

2月10日 銀メダル フィギュアスケート男子シングルス 鍵山優真

2月10日 銅メダル フィギュアスケート 宇野昌磨 

2月11日 金メダル スノーボード男子ハープパイプ 平野歩夢 

2月12日 銅メダル スピードスケート男子500m         森重航

2月12日 銀メダル スキージャンプ男子 ラージヒル 小林陵侑

2月13日 銀メダル スピードスケート女子500m 高木美帆

2月15日 銅メダル スノーボード女子 ビックエア 村瀬心椛

2月15日 銀メダル スピードスケート女子団体パシュート 日本

2月15日 銅メダル ノルディック複合ラージヒル 渡部暁斗

2月17日 金メダル スピードスケート女子1000m 高木美帆

2月17日 銅メダル ノルディック複合 団体 日本

2月17日 銅メダル フィギュアスケート女子シングルス 坂本花織

2月20日 銀メダル カーリング 女子 日本

 

昨年、夏の東京五輪でも最多のメダル数を獲得したように今回も冬の五輪でも最多を更新したのでこれだけの獲得ならキリがないほどこれだけ嬉しい北京冬季五輪なのかもしれない。

 

今回の金メダルは3個になった。スキージャンプ男子ノーマルヒルの小林陵侑、スノーボード男子ハープパイプで平野歩夢、スピードスケート女子1000mで高木美帆の3人。

銀メダルは6個。スピードスケート女子で3個、フィギュアスケート男子で1個、スキージャンプで1個、カーリング女子で1個。

銅メダルは9個。フィギュアスケート男女と団体で3個、ノルディック複合で2個、スノーボード女子で2個、スピードスケート男子とスキーモーグル男子で1個ずつとなった。

 

金メダルは3個と長野五輪の最多だった5個を上回ることが出来なかったのは、本命だったスピードスケート女子1500mと団体パシュートで取り逃がしたことだろう。この2つを取った上でフィギュア男子かスキージャンプラージヒルのどちらかが金メダルだったら最多更新の計算だったことになる。

 

代わりに銀メダル6個と銅メダル9個は過去最多を更新した。

スノーボード女子が初めてのメダルを2つ獲得。フィギュアスケートでは難しいと思われた女子シングルスと団体で2つ獲得。

ノルディック複合も下馬評が低かったと思われた中でラージヒル個人戦と7大会ぶりに団体でメダル獲得。

スピードスケートも3大会ぶりで、スキー男子モーグルは初めての獲得だったので日本全体で裾野が広がっていると言うことだろう。

 

 

北京冬季五輪 スキージャンプ混合団体で失格続出の大波乱 スーツの規定違反とマーレンルンビの休養との因果関係とは?

北京五輪 スキージャンプ混合団体 国家スキージャンプセンター K点95M ヒルサイズ106M

 

1位 スロベニア

2位 ROC(ロシア五輪委員会)

3位 カナダ

4位 日本(1回分失格)

5位 オーストリア(1回分失格)

6位 ポーランド

7位 チェコ

8位 ノルウェー(2回分失格)

9位 ドイツ(2回目進出ならず)(1回分失格)

10位 中国(2回目進出ならず)

 

スキージャンプ初日に女子ノーマルヒル、2日目に男子ノーマルヒルが行われて、女子は高梨沙羅が4位、男子で小林陵侑がノーマルヒルでは札幌五輪以来ちょうど50年ぶり、個人戦長野五輪以来の金メダル獲得の快挙と好スタートを切った。

 

この日はスキージャンプの新種目である混合団体が行われて男女2人ずつ交互に飛び4人の合計で争うことになる。女子は単独のラージヒル団体戦がないので最後の種目であり、男子はノーマルヒルからの連戦になる。

 

1回目に女子の1人目高梨沙羅が103Mの大ジャンプでライバルにプレッシャーをかけて首位に立った。ノーマルヒルでの1回目は98.5Mと悪くなかったが、スロベニア勢らがビックジャンプ連発でメダル争いから脱落しただけに改心のジャンプだった。

 

ところが、男子の1人目佐藤幸椰が飛ぶときに右下にあったトップの距離の目安とされるTO BESTという数値がノーマルヒル(ヒルサイズ106M)ではありえない135Mになっているのが見えたので何かの間違いかと思いきや結果が出た瞬間に佐藤幸椰は驚く様子が見えた。

 

すると実況が、「高梨沙羅がスーツの規定違反による失格」が発表された。これにより1回目のポイントが0ポイントとなってしまった。

 

どうやら、日本だけでなくドイツ、オーストラリア、ノルウェーらライバルたちも次々と失格となり、スロベニアの圧勝、下位予想のROCとカナダがメダルを獲得するという大波乱の展開となった。

 

FIS(国際スキー連盟)のルールにノトっての失格なのでチーム側の責任だが、これだけ多発するから試合前のレクチャー不足による責任はFISも説明・責任を取らないといけないだろう。

 

ここ数年は特に女子ではスーツの規定違反が多いようで昨年の高梨沙羅オーストリアの大会で1回目大ジャンプもスーツの規定違反で失格になった経緯があったので、日本代表のスタッフ陣が責任を認めている。

 

気になるのが、最大のライバルになるはずだった平昌五輪金メダルのマーレンルンビが休養していたところに驚きであり衝撃的だった。原因は体調管理による理由のようだ。高梨沙羅が開幕前にこんなことを話していた。

 

「500g違うだけでジャンプが変わってしまう。体重を減らすと失格になるが、増やすことは失格にならないので本当に体重管理が大変だったと思います。」

 

普通の競技では体重管理によるルール違反はありえないが、階級があるレスリングやボクシングぐらいしか思い浮かばないので、スキージャンプも同様の過酷な競技だということだ。

 

あんなに勝っていたルンビですら体重と言うデリケートな問題で休養するほどだから過酷な上に裏で何かあるとしか思えない。ただ、過去にスーツや体重の問題は今でも続いているので今回のような抜き打ち検査による失格が続きそうなのでFIS側も改善しないといけない。

 

高梨沙羅、アルトハウス、イラシュコシュトルツら女子ジャンプ界遠引っ張って来た人たちが混合団体で将棋倒しの失格連発の中で、ボガタイ(2冠達成)やクリジュナルを中心とした若手の多いスロベニア勢が台頭して来たのも事実なので、このようなデリケートな問題が解決されない限り、新たな1強の到来を予感させる大会となった。

 

 

 

 

 

北京冬季五輪の日本勢の成績を大盤振る舞いで予想してみる

金メダル予想 3-17個

 

フィギュアスケート男子シングルス 羽生結弦(3連覇)or宇野昌磨or鍵山優真

スピードスケート500m 小平奈緒(2連覇)

スピードスケート1000m 高木美帆or小平奈緒

スピードスケート1500m 高木美帆   

スピードスケート団体パシュート 日本(2連覇)

スピードスケートマススタート 高木美帆(2連覇)

スピードスケート男子500m 新浜立也or森重航or村上右磨

スキージャンプ男子 ノーマルヒル 小林陵侑

スキージャンプ男子 ラージヒル 小林陵侑

スキージャンプ女子 ノーマルヒル 高梨沙羅

スノーボード男子ハープパイプ 平野歩夢or戸塚優斗or平野流佳or平野海祝

スキーモーグル男子 堀島行真

スキーモーグル女子 川村あんり

ノルディック複合男子個人ノーマルヒル10km 渡部 暁斗or山本涼太

ノルディック複合男子個人ラージヒル10km 渡部暁斗or山本涼太

ショートトラック 男子500m 吉永一貴

カーリング女子 日本

 

銀メダル 5-10個

 

スピードスケート女子500m 高木美帆or小平奈緒

スピードスケート男子500m 森重航or村上右磨or新浜立也

フィギュアスケート男子シングルス 宇野昌磨or羽生結弦or鍵山優真

スノーボード男子ハープパイプ 平野歩夢or戸塚優斗or平野流佳or平野海祝

スキーモーグル男子 原大智

 

銅メダル 5-10個

 

スピードスケート女子3000m 高木美帆

スピードスケート男子500m 村上右磨or森重航or新浜立也

フィギュアスケート男子シングルス 鍵山優真or宇野昌磨or羽生結弦

フィギュアスケート団体 日本

スノーボード男子ハープパイプ 平野歩夢or戸塚優斗or平野流佳or平野海祝

スキーモーグル男子 杉本幸祐

スキージャンプ女子 伊藤有希
スキージャンプ男子団体戦 日本

ショートトラック 男子1000m 吉永一貴

ショートトラック 女子500m 神長汐音

ショートトラック 混合リレー 日本

アイスホッケー女子 日本

 

前回の平昌五輪までなら現実路線での予想だったが、今回は大盤振る舞いで予想してみた。

 

金メダルは最低でも3個は取れそうで、最大で17個まで可能性がありそうだが、よほどの出来ではないと現実的ではないので10個前後になりそうだ。

 

銀メダルと銅メダルが5個以上になりそうで前回の13個を上回って15個前後まで増えると予想すればちょうど良さそうだ。

 

日本の選手団的に見ると経験者が多く円熟期に近いので取れるときにメダルを取っておきたいところ。

 

北京は雪がほぼ降らなく人工雪がほとんどで凍るとアイスバーンで硬くなるのでけがのリスクが高くなる上に風が強風なので二重三重の負担になる。

 

中国の人権問題で揺れている中での開幕だが、すでに選手とコーチに新型コロナ陽性で出場出来ない事態になるほどで何か裏で組織的な検査操作がされていそうなので注意しなければいけない。

 

 

カタールワールドカップアジア地区最終予選 中国とサウジアラビアに2連勝で出場権に王手 その要因はあのY選手の欠場

アジア地区最終予選予選 第7節 

 

日本2-0中国

オーストラリア4-0ベトナム

サウジアラビア1-0オマーン

 

アジア地区最終予選予選 第8節 

 

日本2-0サウジアラビア

オマーン2-2オーストラリア

ベトナム3-1中国

 

2位以内でのワールドカップ出場へ2連勝が条件だった日本が共に2-0の完封勝利で2位をキープした。

 

下位チームに取りこぼせない中国戦は右サイドの伊東のクロスが手に当たりPKを獲得。大迫が右隅に決めて先制した。時間帯も前半13分だったのでそのまま0-0でいきたい中国の思惑を外すことが出来た。

 

後半13分に長友と変わった中山が左サイドからのクロスに伊東が頭で合わせて貴重な2点目を上げた。長友が精彩を欠いて変わったようだが、本田圭や岡崎と同じ2008年北京五輪世代の35歳でこのフィジカルとスピードはまだまだやれそうで中山との併用が基本線になりそうだ。

 

続く、首位のサウジアラビア戦は中盤のボランチ3人が躍動した。田中碧、守田の川崎Fコンビにボール奪取能力がピカイチの遠藤航らが流動的に動いてFWとDFラインを安定させている。

 

特に田中碧の球際の守備が良かったのと守田のポジションニングが良かったのが重なり2試合ともピンチらしいピンチが少なかったことが収穫になりそうだ。

 

前半32分の先制ゴールは右サイドの酒井宏のグラウンダーのクロスを大迫がスルーして南野のところに。サウジのDFを右足で切り返して左足で決めた。

 

後半の立ち上がりは3トップの3人の守備が良く、サウジのGKが思わずサイドにボールを切らざるを得ないほどプレッシャーを変えていた。

 

その後半5分に今度は左サイドの長友のクロスがサウジDFに当たり、右斜め45度あたりにちょうど伊東がいた。とっさの判断で右足のミドルシュートを股を抜いて右上の角に決めた。これで最終予選4試合連続のゴールになり貴重な追加点をもたらした。

 

吉田麻と富安の負傷離脱でようやく出番がまわった谷口と板倉も安定した守備を見せた。谷口はボランチと連携が取れていたし、板倉は高さでほぼほぼ勝っていた。2試合とも中国戦はシュート2の枠内0、サウジ戦はシュート4、枠内1に抑えるなど危なげなかった。前回のオーストラリア戦は吉田麻と富安のコンビでシュート10の枠内4だったので、次も谷口と板倉の可能性が高い。

 

前回のアウエーのサウジ戦で連携ミスから裏を取られて失点による敗戦でややこしくさせた吉田麻はこれでスタメンでの出場が厳しい状況に追い込ませたから世代交代も含めて大収穫の2試合になった。

 

元から2019年のアジアカップから連携ミスやスピードのあるFWに裏を取られるという弱点があった傾向があり、谷口と板倉が宝の持ち腐れ状態だったのである意味「吉田麻」が1番邪魔だったことが分かったし、3月も高さで対策のみでの起用法がベターになりそうだ。

 

2位争いをしているオーストラリアはアウエーのオマーン戦で2度リードしながら引き分けに終わり、サウジアラビアが勝ち点19で首位、2位は日本で勝ち点18、オーストラリアは勝ち点15になった。

 

オーストラリアが苦しい引き分けで日本との直接対決なので、アウエーで直接対決を戦う日本にとっては5連勝で追い風が来ている上に、メンバーもある程度起用法も含めて揃ってきたのでいい形で3月のオーストラリアとベトナム戦につなげた2試合になっただろう。

 

日本がオーストラリアとの直接対決に勝利し、1998年のフランス大会から続く7大会連続の出場が決まる。